映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

散歩する侵略者 簡易感想

先ほど劇場から帰ってきて、ネットで感想を漁っていると面白いほど二極化した評判だったので、僕もそれに乗じて書いておこうかなと思いました。僕は肯定派です。

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本記事のネタバレ:核心は避けつつも細かなシーンや設定には触れるので、鑑賞後を推奨します。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 箇条書きによる簡易感想

時間があまりないのでメモ書き程度で失礼します。

・めちゃくちゃ面白かった!想像の何倍もわかりやすい映画だった。僕はやっぱりエンタメが好きなんだなと改めて思った。

・振り返ってみるとそれほど恐怖寄りの物語ではないはずなのに、嫌~~~~な恐怖感・不安感は2時間延々持続して、それが楽しかった。

・まずいっちばん冒頭に最大級のショッキングシーンを持ってくることで、僕らの緊張感を一気に釣り上げてくれた。あのシーンのせいで、その後の何気ないカットにもいちいちビクビクしながら観なければいけなくなった。とても上手い。

・更に、画角だったり、小物遣いだったり、僕らの「嫌な感じ」というものを巧みに誘導してくれているように思った。その点は前作クリーピー以上に、明確な意図を感じた。

・具体例として、妹が概念を奪われるシーンの直前、長澤まさみが「鍋はどこにあったかしら・・・」といった感じでキッチンの戸棚を開けて、そこに包丁が収納されているのがチラッと見える。その包丁は物語に何の影響もないアイテムなのに、「あそこに凶器足りうるものが存在するんだ」という事実を自然に僕らに認識させるものだから、先述の「嫌な感じ」に繋がる。何か酷いことが起こるんじゃないかと、常に不安で仕方がない。

・他にも、しんちゃんが着たいシャツが見つからなくて衣服棚を漁ってるシーン一つ取っても、最初は影しか映さず、ゆーーーっくりとカメラが近づいていくものだから、何かとんでもない狂気的な行動に出ているのではないかと身構えてしまう。

・更に更に、「旦那が草の茂った空き地に寝そべってるのを見つけるシーン」についても、死体でも見つかるんじゃないかといった不安感があったし、とにかく全シーン挙げていくと「嫌な感じ演出」の枚挙にいとまがない。

・物語の収束され具合に強引感を覚えたり、話の結論に疑問をいだいたり、そういった意見の分かれる要素が多い映画であることはなんとなくわかった。

・個人的には、明確に「面白い作品」だと思えたので、それだけで大満足だった。

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f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 更に細かいことをあーだこーだ言わせてもらおう

・黒沢映画特有の「運転してるシーンで背景がモロに合成」というお家芸も観れて良かった。あのシーンが写った瞬間、「中村屋!!!」って感じだった。(今の表現は特に意味がないので忘れてください)

・前作、「クリーピー偽りの隣人」があまりノレなかった人間なので、意見の割れた本作で肯定側に回れたのが地味に嬉しかったりする。感想記事書いたはずなので興味があったら探してみてください。

・チョイ役の東出昌大が最高に良かった。愛を語る安っぽさが最高!!!!!!

・途中でしんちゃんが着てた、オレンジのワイシャツにカーキー色のボトムズっていうコーディネートが、落ち着きつつも派手目な感じで自分も着てみたいなと思った。(勝手に着ろや。)

 

 

以上です。

雑な箇条書き形式だと、ものの10分くらいで記事が完成してめちゃくちゃ楽ですね!今後もこれで更新しようかな~~~????(読み手を完全に無視した発言)

 

ベイビードライバー 感想

 いやーーーーーこんなの面白くないわけないでしょ。ずっと楽しみにしてました。

最近ずっと別の趣味が忙しくて全然映画行けてなかったのですが、なんとか合間を縫って、ようやく行ってきました。公開から半月過ぎてしまっているけど!!!

結論から言って良かったです。歪なバランスで戸惑ったけれど、最後にはそれも含めて憎めなくなるバカ映画!

 

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本記事のネタバレ:ネタバレします。お気をつけてください。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain バカ映画の皮をかぶったシリアス映画???

本作、まずは予告をご覧ください。

 さて、「音楽を聴きながら運転すると覚醒する悪の運び屋の話」という前情報から、私は当初、ただただ主人公が暴れるバカ映画を想定していました。曲のリズムに合わせて人を轢き殺すような不謹慎映像を、爆笑しながら気持ちよく見る感じの映画かな・・・と。(ひどすぎる。)

そしたら物語の割りと早い段階で想定外の事実を知ります。なんと彼は実のところ運転を自ら望んでいるわけではなく、脅迫されて運転してるということが分かってくるのです。(しかも耳が聴こえない老人との二人暮らしという設定もまた、同情を誘う!)

そんな、彼が背負ってる闇を序盤に見せられるもんだから、こちらとしても映画の見方を変えざるを得えません。「バカ映画最高!!!」という気分では無くなるわけです。

そして物語は「愛する彼女まで、闇の世界に巻き込んでしまうのか???」という更に深刻な方向に進んでいくもんで、こちらは当初の大はしゃぎなテンションから一転して、胸を締め付けらる思いにさえなってきます。

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二人の関係が愛しすぎて、彼の「悪に手を染めざるをえない環境」に胸が苦しくなる。

「やめて!彼女だけは関わらないであげて!見逃してあげてーー!彼女は関係ないのよーーーー!!!」と、中盤はずっと泣きそうになりながらハラハラしておりました。
特に、彼女が勤めてるダイナーで仲間内の小競り合いが始まりそうになるあのシーン、最悪でしたね~~~~。(褒めてます。)

あの嫌~~~~な空気がずっと続く感じ。店の中で大きな音で拍手するあの嫌な感じ!!!「頼む~~~そこで暴れないでくれ~~~」ってね!最高!

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ジェイミー・フォックス怖すぎでしょ!アニーで演じた優しいおじさんとはまるで別人。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 否、シリアス映画の皮をかぶったバカ映画!!!!!

しかし。しかしですよ。終盤で始まる逃走劇シークエンスになってくると、主人公が悪に手を染めるその瞬間をまざまざと目の当たりにしても尚、むしろ今度は彼女が進んで主人公に加担するんですよ。彼女のサポートの手厚いこと、もはやルパンに対する次元のごとし。もうそれ、積極的に片棒担いでますやん!というね。
更に主人公は主人公で、(正当防衛とはいえども)最後の方には超えてはいけない最後のラインも豪快に踏み越えまくるので、「脅されて悪の世界に縛られるお前を同情してたさっきまでの俺の気持ち、返せよ!!!」って感じなんですよね。笑
お前も最初から悪サイドのサイコパスだし、彼女もサイコパスでしょ。という。笑
 

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もう彼女の前で銃を構えるのも厭わない。彼女もノリノリ。最高。笑


ということで、この映画はバカ映画の皮を被ったシリアス映画の皮を更に被った、バカ映画です。(どーーーーん
物語のツッコミどころを指摘するとキリがなく、先述した「恋は盲目じゃ済まないだろ!」という彼女の行動全般を皮切りに、組織のボスであるドクの行動も「お前今までずっと主人公を脅してきたのに、急に自己犠牲まで払って守るのかよ!」と思うし、「家まで襲っておいて、ジョーじいさんは本当に無傷かよ!」、「っていうかお前ら主人公の言い分の真偽を追求するために随分と手間をかけてくれるな!」、「そもそもお前ら、実は結構物分りがいいな!!」、「なんでその絶好タイミングですぐに殺さないんだよ!」、「そりゃそれだけうかうか呑気にしてたら自分が反撃されるわ!」、「車を奪われたおばさん、カバンを返してもらっただけで弁護側に回ってくれるのかよ!」・・・などなど、枚挙にいとまがありません。

でも、いいのです。これでいいのです。なぜか?

そもそも僕はそういう映画を観に来てたのだから。(どーーーーん

もうねーーー、この主人公に対するご都合主義的展開のオンパレード、最高だよね。いいんだよ楽しければ、気持ちよければいいんだよ。じゃあ何だったんだよ、中盤のシリアス展開は!!!って言いたくなるけど!!!!

まるで、ノリの良い奴だと思って友だちになろうと近づいたら実は意外と堅物で、「なんだ、つまんないの…」と思っていたら、やっぱりそいつがノリの良い奴だったみたいな映画ですね。(例え話を持ち出して余計にわかりづらくなる典型的な例ですねーーーー忘れてくださーーーーい!)

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 雑多に褒めようのコーナー。

 わーわー言ってるけど、結局のところ褒めてます。「中盤のシリアスは何だったのか」とは思うけど、今思えばその歪さも含めて愛しいなと、そう思いますね。なんせ最初から最後までずっと楽しんでたもん。
特に、これはいわゆる「冒頭で早速五億点モノ」でして。曲に合わせて魅せつけられる彼の運転テクニックに、「そう!こういうのを期待して観にきたんだよ!!!」と、初っ端からガン上がりです。
まあそこからシリアス展開が挟まりつつも、彼のドライブ逃走劇は随所で見られる構成になってるから飽きないし、生活音から環境音の全てに至るまでが楽曲とシンクロしているシーンの数々は圧巻。こういう作品こそ大音響の映画で観るのが最高だと思いますよ。

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あとやっぱりヒロインが可愛いですね。シンデレラの主演の子らしいですね。言われてみればそうですね。(適当すぎ) そして主人公ベイビーは何を隠そう、あの超名作、「きっと、星のせいじゃない。」でオーガスタスを演じたアンセル・エルゴード!FOOOOOOO!!!最高~~~~~~!!!!!

あとやっぱりドクの声を盗撮して自宅でサンプリングして曲を作るシーンとか最高ですね。映画を観終えてすぐ、帰路であの曲買ってしまいました。「Was he slow??」もう爆笑ですよ。 そしてラストのラスト、なんて美しい幕引きなんだ!!!いや、そういう映画だったか???いや、もうそんなことどうでもいいわ!最高!!!


うーーーーーん、脈絡がないぞ~~~~?????

もうとにかくね、絶対に「今」観に行ったほうがいいですぞ。こんなの家の小さい画面で観たら後悔しますぞ~~~~~。

 

おわり。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 感想

暫定ワースト1の雰囲気映画!シャフトの「食えない部位」だけで構成されたような映画でした。これはひどい

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本記事のネタバレ:ネタバレしてると思うけど、別にいいと思います。(雑)

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 典型的な「雰囲気映画」!理解させる気も納得させる気も毛頭なし!

いやーーーーーーもうデザイン?的な何か?だけ拘った結果、中身が何も残らなかったようなスッッッッッカスカの雰囲気映画でそれはもう、もう、すごかったです!!!!

どれだけ画の体裁だけを保ちつつ中身を空っぽにできるかという極限にチャレンジしたのだとしか思えません。スッカスカやーーーー!!!!!

クラスのマドンナ的存在?なのかどうかもわからないけどとにかく美少女のなずなちゃんに花火大会に誘われたり誘われなかったりしながら時空を超えてデートするような映画なんですけど(これ以上わかりやすい説明は無理や。勘弁してくれ。)もう本当に内容が何も無いんですよ。無なんです。無。虚無の映画です。

まず主人公らを取り巻く環境や人間関係の説明をしたいんだかしたくないんだかよくわからない日常描写パートが冒頭にありますが、これも断片的な無駄描写のオンパレード。いちいち「デザインげ」な描写は挟まれるけど、その行為自体に何の意図もないから物語の推進力は落ちる一方。一枚絵としては確かに綺麗だと思いはするものの、別に僕らは現代アート作家のアトリエを観にきたわけでもポストカードを選びにきたわけでもないので、心につもるのは「退屈」の二文字ばかり。

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f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 登場人物全員の行動が理解不能すぎて、サイコパスの世界。

そもそもヒロインの境遇も主人公の性格もよくわからないし、登場人物全員の行動がいちいち不可解。やけに雰囲気だけはご立派におあつらえて描写されるものの、彼らがとる実行動自体はアホらしいことばっかりやってるから、置いてけぼりを食らう一方。

頭にクエスチョンマークが浮かび散らかす最中でも、画面には相変わらず「デザインげ」な描写ばかりが映し出されて胃もたれ感満載。急にキレるし、急に叫ぶし、急に殴るし、急に浸るし、いちいち彼らの一挙手一投足に僕らは「え・・・・!?」と動揺する。

例えば最初のIFの世界として描写される「ヒロインなずなちゃんが花火大会に主人公ではなく、その友人を誘った場合」のルートなんかは、友人が結局なずなちゃんの誘いをすっぽかして代わりに主人公がなずなとハチ合うように仕向ける描写があるんだけど、なんかその行動もよくわからないから、観てるこっちは「主人公に気を使って譲ってあげたのか?」「気恥ずかしくなってドタキャンしちゃったのか?」等といろいろ推測を立てるわけです。

そしたら次のIFにあたる「ヒロインが主人公を誘うルート」になったらその友人が抜け駆けしたことにブチギレてて、じゃあ前ルートのお前の行動はなんだったんだよ・・・。と思いながら、しぶしぶ「主人公のよき理解者」から「ライバル恋敵」に脳内人物像を是正してあげるわけです。こうやって、彼らの意味不明な行動に対して、いちいち遡って人物像の軌道修正をしないといけないんですよ!!!!!!!!!アホらしい!!!!!!!!!

そうこうしてる間にどんどんどんどん彼ら彼女らへの興味関心が失われ、疲れてくるんだけれど、僕らはそもそも根本的なことに、中盤ようやく気づくわけです。「あ、この映画、そもそも人物像とかあまり練られてないだけや・・・。」そう。雰囲気映画に内容など不要なのです!!!!!

だからサイコパスサイコパスと恋に落ちていくサイコパス映画なのだと思います。(再婚相手の旦那さんが主人公の顔面をグーパンチするシーンとか、ギャグでしょ。)

そのくせ露骨なメタファとして乱用される「花火」のくだりは死ぬほど繰り返されるし、もういいよ・・・もういいんだよ、ほむらちゃん・・・って感じです。

(これは同じ監督の魔法少女まどか☆マギカってアニメの台詞ですーーー雑解説)

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f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain もう許してくれ。置いてけぼり状態のまま形だけはきらびやかなラスト。

終盤、それっぽい挿入歌やそれっぽいファンタジー表現などなど、それっぽさの幕の内弁当を吐くまで食べさせられた僕らは最早「もう、勝手にどうぞ」状態なんだけど、そんな中でラストのラストにまたコッテコテの脂っこいメインディッシュが用意されてるから僕は音を上げそうになりました。

なんかよくわからないIF?的な?フラッシュバック?的な?何か?(いや本当によくわからないんで、すみません・・・)が映し出されて、二人が幸せそうにしてるんで、ああおめでとうございますって感じなんですけど、なんなんですかね。もう帰っていいですかね・・・・???

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原作も未視聴ですけど、岩井俊二・・・なんですよね・・・いや、素晴らしい監督なんでしょうけど、「リリィシュシュのすべて」が嫌いすぎて・・・原作から合わない気もする・・・。

こんな豪華なメンツが作って本当にどうしてこうなった??????監督としての大根仁さまが大好きすぎて、この脚本を担ったという事実から目を背けたい。はーーーーーー。まあ中学生男子?はこういう、ひと夏のアヴァンチュール?に憧れますもんねーーーーーーー知らんけど!!! おわりです!解散解散!

 

パワーレンジャー 感想

パワーレンジャー全然ダメでした。

笑えるくらい空振りだったので、記念にこの空振った今の気持ちを残しておこうと思い、半年ぶりに戻ってきました。

注意:以下に該当する方は読まないことをお勧めいたします。

・本作を素直に楽しめた方。(水を差すような酷評の記事になっています。)

・本作をまだ観ていない方。(容赦なくネタバレしています。)

 

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f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain このシナリオを戦隊ヒーローモノとして描く意義とは

実はわたくし、観に行く前から評判は聞いてたのです。「なかなか変身しない」とか、「思いのほかドラマ寄り」とか。「そもそも全然戦隊モノっぽくなかった」とか。だからある程度、戦隊ヒーロー要素が占めるウェイトの大小は気にしないでおこうと腹に決めて鑑賞に望みました。

戦隊ヒーローモノを観にきた人が期待はずれとガッカリするのはまだしも、僕は、そこを予め合意の上で観にきた人間です。戦隊ヒーロー要素が控えめなことを想定していた。それでも尚、思ってしまった。

「別にこれを戦隊ヒーローでやる意味なくねえ???」

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前述したとおり、本作はなかなか変身シーンがやってこないのですが、なぜなら「彼らが精神的に成長した」というメタファがそのまま「変身できるようになった」ことで示されるので、必然的に変身もラストになるわけです。

「今まで精神的に未熟だった、悩み多きティーン・エイジャー達が仲間たちと成長を通じて、満を持して戦隊ヒーローに変身!」うん、これだけ聞けばなんだかいけそうな気がします。しかし実際はパッとしない。パッとしないんですよ皆さん!!!!

 

まず「悩み多きティーン・エイジャー」描写になんとも新鮮味がない。というか、共感できるほど深掘りされない。そもそも5人がそれぞれ別の悩みを持った状態で物語が進むせいで個別にクローズアップする尺もなく、各人の悩みが結局は取ってつけたような「ステータス」と化してるっぽいのもよろしくない。加えて、どのような困難を経て乗り越えられたのか、全く説明がついてないと思うんですよね。ヒーローになる前となった後で、彼らは何が変わったのか?否、何も変わってないように思えてならない。

 

上記を冗長させるのが、「仲間の大切さを学び変身できるようになりましたよ。」ってのを示すためのシークエンスなんですけど、これがまた、よせばいいのに5人のうちの1人が悪役のリタってやつに一旦殺されて、皆で後悔して自己犠牲の思いを語り、それをもって生き返るという茶番で説明するわけなんですよ。そんなんで成長を描写されても、それこそ取ってつけたようにしか見えんでしょ。。。

 

シナリオ自体も難ありだと思うけど更に輪をかけて演出上の問題もあって、前述の一人が殺されるシーンってのが「身体を縛ったまま海に落とす」という殺され方なんですよ。にも関わらず、落とされた瞬間他の4人が助けるもんだから割りと早い時間で引き上げられて、まさかあれで死んだとはとても思えない。

でも画面の向こうで4人はバカ真面目に、「おい!返事をしろ!おい!・・・・し、死んでる・・・」とかやるもんだからもうギャグかと思って笑っちゃいましたね。しかも前半に5人が湖をめっちゃ深く沈んでそこらじゅう散策するシーンがあったもんだから、余計に矛盾しているように見えて笑えてくる。

 

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あとねー、このリタって悪役が全然強そうに見えないし、実際強くない。残酷描写が生ぬるすぎるのはファミリー向け映画だから仕方ないっちゃ仕方なんだろうけど、それにしても間抜けに見えてな・・・。「クリスタルの居場所を吐け!」みたいなくだりも、それ嘘情報を伝えても鵜呑みにしてくれたんちゃうん・・・という疑問が残るほどお粗末だし、パワーレンジャーの一人である女の子(イエロー)の部屋に忍び込み「私の仲間になりな!」って言うシーンの直後にイエローが他の4人にそのことを報告してるのもネタかと思って笑ってしまった。脅迫の効力無さ過ぎやろ!!!

 

最後に、戦闘シーンもパッとしないんですよ!!!!!!!!!! なんか、5人が力を合わせてチームワークを発揮するシーンが特に無くて、なんか偶然合体して、どーん!みたいなね。うん。残念だったなあ。

 

まあ、ここまでさんざんボロカス言いましたけど、それでも良かったなと思うのは、この5人のキャラクターを嫌いになることは一切無かったことです。むしろ好感が持てたというか、こいつらを眺めている時間自体は全然退屈じゃなかったというか。

だから同じ「なんか思いのほか暗くて、戦闘シーンが最後にしかない」という共通項でくくれるスーサイドスクワッドと比較したら、よっぽどこっちのほうが面白かったです。5人が画面に映っていたら一応は退屈しないからね。

 

まー、なんですかね。普段だったら「まぁこんなもんだよなー」って感じだったんですけど、今日は会社で誘われた楽しい楽しい飲み会を途中で抜けてまで観に行ったもんだから余計に損した気分になりました。(八つ当たりじゃねーか)

 

おわりでございます。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain おまけ どうでもいい近況のコーナー

最近で言えばハクソーリッジめっちゃ良かったですねーーーー。

アンドリュー・ガーフィールドサイコパス片想い感が最高でしたし、戦争シーンの「聞きしに勝る地獄感」も良かった。「衛生兵がいっぱい命を救う話」という身も蓋もない結論は認識した上で観に行っても、「え、本当に今からいっぱい命救うの?無理じゃない?」って思っちゃうほどの地獄絵図でしたね~~~。

あとジョンウィック2も期待通りって感じで。ローガンも良かったね。メッセージも最高最高最高!!!!今年はハズレっぽいハズレに一切当たってない気がするな~。

 

あと、セールスマンとライフと、私が藤原竜也です?って映画あたりを観たいと思いつつ観れないままいるのが悲しいです。

ではまた気が向いたら更新しますーーーーー。 おわり。

 

 

 

SING/シング 感想

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ドチャクソ良かったです。

本記事のネタバレ:ネタバレします。視聴後に読むことを推奨します。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 画が楽しいから飽きが来ない。賑やかで華やかな110分。

作品テーマとしてはド定番と言える「素人集団が一花咲かせるぜ映画」なんですけれども(正式名称わからん)、さすが既にピクサーと肩を並べて遜色ないイルミネーション・エンターテインメントだけあって、画が賑やかで楽しい楽しい。

例えば事の発端となる「コンテストのチラシに賞金が2桁多く掲載されたままばら撒かれちゃった!」というくだりにしても、義眼がテンキーの上で二回ハネてしまうというぶっ飛びすぎた発想に始まり、花吹雪のように窓からチラシが舞い散って街中に配られるシーンは観ていて爽快です。とにかく手際が良い。そして華やか!

 

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賑やかなキャラクターが賑やかにワチャワチャするから最高!(小学生の語彙力)

脚本はオーソドックスを貫いたような内容で、「1.素人や落ちこぼれが集まって一花咲かせようと奮闘する」「2.うまくいきそうになったところで大失敗をする」「3.やっぱり自分には無理なんだと諦めかける」「4.何かをきっかけに一念発起してリベンジする」「5.ついにやり遂げて大団円」という、幾度と見た流れです。(厳密には異なりますが、直近ではモアナもこの展開を踏襲してましたね。)

けれども本作、例えば2にあたる大失敗を一つ取っても、ちょっと異常なほど大大大失敗します。僕は、これ再起不能なんじゃないの…と思うほどでした。あまりに酷すぎて笑ってしまいました。「そこまでやるか!」と。

しかしこのバランス感覚が凄い僕好みだったんですよね。脚本の構成は決して僕らの予想を裏切らない。けれども、その振れ幅は予想を大きく裏切ってくれる。そしてプラスアルファの賑やかさを添えてくれるだけで、こんなに楽しくなるんだな…そう思いました。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain ご都合主義上等!歌唱力で殴られ続ける圧巻の音楽シーン

物語後半からラストに待ち受ける怒涛のライブシーンが、本作数あるシーンの中でも白眉というのは誰もが認めるところでしょう。これが最高にアガる。些細な引っかかりを全部取っ払える「力」がそこにはあります。本作の主役は音楽なので、その音楽がこれだけ素晴らしいのだから、この映画は手放しに大成功だと思うんです。

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これは理屈じゃないから体感していただく他ないと思うんですけど、彼ら彼女らの「歌唱力」だけで、感情がどんどん満たされ、物語がグイグイと牽引されてゆくのです。音楽は力です。無条件でアガってしまいます。

例えばゴリラのジョニーの物語について。これは完全なネタバレですが、ジョニーの父親はギャングであり、歌手を目指す息子の姿を恥と思い、勘当を言い渡しました。そんな父親が、テレビ越しにジョニーの歌声を聴き、途端に「俺の息子だ!」「お前が誇らしい」と言い出します。

それだけ言ってしまえば、ひどくご都合主義な展開です。しかし、僕はそれが全く気にならなかった。むしろ父親の心情の変化に、うんうんと頷いてしまった。それはなぜか。ひとえにジョニーの圧倒的な歌唱力が説得力そのものだからなわけです!!!

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っていうかコイツあまりにも歌うますぎる~~~。第一声からして完全に度肝を抜かれたものです。う、うますぎやろお前~~~~~!!!! そして後からキャストを知り、また腰を抜かすという。

ちなみに僕は吹替版で観たのですが(理由1.字幕版がIMAX3Dで高かった。 理由2.愛読するヒナタカ氏のブログで吹替版を絶賛していた。)、吹替もめちゃくちゃ良かったでございますよ・・・。更に僕の場合誰一人キャストを確認せずに観たので、最後のエンドクレジットの答え合わせがめちゃくちゃ楽しかったです。未視聴でまだキャストを知らない方は、是非そのまま劇場へ足を運んではいかがでしょうか。

僕は来週にでも、次は字幕版で2回目を楽しもうと思います。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain完璧な大団円。幕引きの潔さで感涙。

そして興奮覚めやらぬままライブシーンが終わった後、こっからエンドロールまでがまた最高最高アンド最高。どのように締めるのかと思えば「なるほど!」と膝を打つ答えが用意されており、後を引かない潔さでバシッ!!!と物語に終止符を打つ。メインイベントのライブを終えてるため、下手に引き伸ばさない。そして、しんみりさせないんですね。

本当に粋なエンドだと思いました。これが俗に言う「切れ味」ってやつなんだなーーーーーー!!と思いました。ライブシーンで50億点、ラストの締めくくりで50億点。よって100億点累積したため、めでたく良すぎ帝国の建国となりました。(あ、この独特の褒め方今年もやりますんで。)

惜しむらくは僕のNo.1推しメンであるアッシュちゃんがもっともっと幸せになるような兆しを示すシーンを用意してほしかった気はしますね!!(それこそ蛇足)

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ジト目が最高なアッシュちゃん。

まあ、この作品をそこまで大好きになれない人が居るのも頷けます。再三申し上げてるとおりストーリーは王道的だし、そもそも主人公のムーン自体が割りと性格に難ありだし、ネズミのマイクに至っては不愉快な域だし・・・。

でもやっぱ好きやねん、負け犬たちのワンスアゲイン映画。こんなにエモーションが爆発したのは今年で初めてだと思います。僕はこの映画を全面肯定するために筆を執りました。(キーボードだけどな。)

 

現場からは以上です。大好きだ!!!大好きだ!!!!!!!!!! おわり

彼らが本気で編む時は、 感想

すーーっごい良かったので、久しぶりに書いてみます。

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本記事のネタバレ:核心は避けますが細かなシーンに触れるため、視聴後をおすすめします。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain とりあえず予告編をご覧くださいのコーナー。

そういやゴスペラーズの曲最後まで流れなかったね…。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 多幸感と愛情で満たされる、人と人との物語。

2017年初の記事は本作「彼らが本気で編む時は、」となりました。今年に入って八作目の映画鑑賞となりますが、暫定ベストです。良いものを観させてもらい、幸せな気持ちでいっぱいです。

僕が本作を大好きになった理由は、生田斗真演じるリンコを始めとし、トモ、マキオといった作中の登場人物を愛してやまなくなったからに他なりません。本作は生田斗真トランスジェンダーの女性を演じたことが話題に挙がっておりますが、この映画が行き着く先は、性別を超えた更に先にある、人と人との物語でした。

育児放棄でマキオの家に居候したトモは、母から受けたくて仕方なかった愛情を、リンコからたっぷりと注いでもらいました。最初は心に壁を作るトモでしたが、リンコの深い深い心からの愛を受け、徐々に打ち解けてゆきます。トモがリンコに良くしてもらった時に見せる、あの生意気でもありながら年相応でもある嬉しそうな表情がたまらないのです。(不勉強ながら柿原りんかという子役さんは初めて知りまして、生田斗真に負けず劣らず名演で素ッッ晴らしかったです……。)嬉しそうにタコウィンナーを眺めるシーンのたまらなさと言ったら。もう、良かったね…!良かったね…うおおおおん…… 

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うおおおおおおん うちの子になれよ~~~~~(安直)

こうして、トモを通じてリンコさんの海よりも深い愛情を目の当たりにした我々は、既にジェンダーなんて超越した境地でリンコさんを好きになってしまいます。もう、言うなれば女神なんですよ。リンコさんは、女神!!!リンコさんは女神なわけです。

そしてそしてトモも完全に心を開いた、このいい具合のタイミングで、いわば偏見の象徴として小池栄子演じるヒロミが登場してトモに言うんですよ。「さっき変な人と一緒にいたでしょ。何かあったら私に言うのよ!」

もう、お、お前~~~~~!!!我らの女神リンコさんに、お前~~~~!! ですよ。この瞬間、自分と異なる人を奇異な目で見る浅ましさ、多様な生き方を尊重できない心狭さに身をもって気づきます。

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憎まれ役の名演っぷりに軽く引く、小池女史。

果たして僕らはどうなんでしょう。本作は、「我々も無意識に小池栄子側に立っていないか?」などと問いかけるような、居心地の悪い演出はありませんでした。あっても良かったのかもしれませんが、監督は説教臭くならないようにしたのだと思います。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain フード理論とおっぱい理論に泣かされる。

本作は食べ物が非常に重要な意味を持った作品です。ジブリ細田守作品で提唱されるフード理論ですが、このフード演出が的確で素晴らしい。その日の夕食が109シネマズのホットドッグだった私にとって、これらの演出はお腹がすくわすくわ(知らん)。

トモはリンコに食べたいものを聞かれて、切り干し大根やら、イカの塩辛やらと酒のツマミみたいなおっさんくさい食べ物を答えます。対して、コンビニのおにぎりは、食そうとすると激しく嘔吐してしまいました。これらがどちらも母の影響であることは誰もが察しのつくところでありますが、前者はどうして、トモの好物になったのか。

それは、お母さんと一緒に食べた思い出があるからなんでしょうね~~~~~~うああああああああああ泣けるーーーーーーーーーー!!!!

考えてもみてください。あのお母さんが酒のツマミなんか、手料理で手間暇かけて作るわけがない。クオリティで言えば、おにぎりだってイカの塩辛だって一緒のようなもんです。どっちにしたってコンビニやスーパーで買ってきた即席の既製品。だけどこんなに好き嫌いが分かれたのはなぜか? それは、その場にお母さんがいて一緒に食べたか、一人で食べたかの違いなんしょう・・・・あああ、ああああああああ~~~~~(嗚咽)

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この後、トモはウィンナーと唐揚げが大好きになったに違いない。

あと、後者のおっぱい理論はネタバレが避けきれないため最後に回します。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain とっても笑える映画でもある。笑える日常が、また尊い

要所要所の小ネタがめっちゃ面白いんですよね。まあまあ狭い劇場に半分くらいの客入りでしたが、それでも笑いが溢れていました。

特に誰もが爆笑必至の「煩悩」に対する決着までの過程ですが、映画史に残るトリッキーな画で度肝を抜かれました。キャッキャ言いながら舞い散るアレのシーンは、キングスマンの威風堂々に並びインパクト部門第2位に刻まれました。

監督、貴方はどういう生活を歩めばこの画を撮ろうという思考に至るのですか。

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 あとはトモの言動も鋭くていいですね。「消費税込み?」とかも可愛くて良かったですね。

そんな感じで全体通して楽しく見ていたので、ある意味先述の小池栄子んとこの親子や、取ってつけたように登場した病院のくだり(そしてあそこのクソ看護師)がむしろ逆に浮いてみえた感じでした。なにより小池栄子は今後カイくんをちゃんと育ててくれるのか大心配です。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 言わずもがな、生田斗真の名演たるや。

これはもう、みなまで言うなといったところですが、生田斗真の女性演技がすごかった。僕らは生まれてこのかた男性をやっているわけで、一挙手一投足が男性の振る舞いで染み付いてるはずです。しかし作中のリンコは確かに女性でした。

インタビューで生田斗真は、「カメラを回されているときだけ女性になるのは不可能だったから、常日頃からネイルやスカートなど女装をしていた。」と語っていました。リンコが女性に見えないと作品の根底が揺らぎます。そこをしっかり押さえていた生田斗真の演技は本当に素晴らしいの一言です。

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例えばさりげない1シーンで、マキオとリンコがキスするシーンがあるのですが、非常にナチュラルにその画を受け入れられました。これはリンコを女性と認識していたからこそのことだと思います。

また、女性らしく在りたいと人一倍強く願って生きてきたリンコだからこそ、女性より女性らしい振る舞いをします。同僚の佑香は対照的で、えらくサバサバしたもんです。そうした背景も包括した熱演だったと思います。生田斗真、ただのイケメンじゃなかったのね(急に失礼な発言)

 

 

 

以降、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 母から享受するおっぱいの愛。

トモが再び母と暮らす決意をし、リンコが最後に贈ったプレゼントはおっぱい型の編み物でした。見た目のインパクトが凄まじいので劇場からも数名の笑い声。「ふふっ」と笑ってしまうオチという意味でも良かったのかもしれませんけれど、そこに込められたメッセージの深さたるや、想像すると計り知れません。

言わずもがな本作でおっぱいは母性・母から受ける愛情の象徴でした。幼い頃からママの胸に抱かれないトモの寂しさは想像を絶します。そんなトモが、リンコからおっぱいを通じて愛情を享受しました。トモにとって、あの編み物はリンコの母親としての愛そのものです。一緒に住まうことは適わなくとも、住まいは離れていても、血は繋がっていなくても、生まれた性別が違っていても、トモにとってリンコはもうひとりの母親であることに変わりはないのだなあ。そう思える最高の幕引きでした。

また遡れば、あの編み物はリンコ(当時、リンタロウ)が中学時代に母親へトランスジェンダーを打ち明けた際、初めて貰ったプレゼントでもあるわけで。母親から受けた愛をそのまま、自分が母親としてトモへ注いでることを思うと、更に深みが増します。

 

本当はナイスガイズ!観るつもりが、たまたまこっちのほうが観やすい時間帯に上映していたから観に行った程度でしたが、完全に舐めてました。

あえて、あえて不満を述べるなら「偏見を持つ側の人間」の描き方がいびつな気がしたり、悲惨さを描くシーンが少々場当たり的かな?とは感じるものの、もうそんなものは気にしません。素っ晴らしい。掛け値なし、オススメでございます。

 

おわり

 

2016年 映画ランキング

あけましておめでとうございます。遅すぎ!!!!!!!!!!!

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2016年の映画を振り返りながら私的トップ10ランキングをご紹介する記事でございます。対象は、当時記事にできなかった「シングストリート」、「何者」、「ジャック・リーチャー never go back」、「この世界の片隅に」、「ローグワン」を含む、劇場で観た新作映画38作品です。

皆はもう去年を振り返るタイミングじゃないだろうけど付き合ってくれ頼むーーーーーーー!!!!!!!

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 次点

・シンゴジラ 感想記事はこちら

日本に厄災が降りかかる時、それを救ってくれる主人公は現れない。しかし日本がそれに立ち向かう。その様に胸が熱くなりました。あとあのブォオオオオ!!!っていう怒りのビーム良かったよねーーーーーーーーーーーーーーーーー(語彙の欠陥)

 

・エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に 感想記事はこちら

これ10位内に入れたかったーーーーぐおおおおおお 周囲ではあまり話題にならなかったけど「6才のボクが大人になるまで」以上に僕はグッと来たんだ。こいつら大好きだーーーーーー。

 

・聲の形 感想記事はこちら

西宮さんがめっちゃ柔らかそうで良かったよね~~~~うわあああああああああああああ!!!!???…いやほんまに好きやねんこの映画…感想記事は真面目に書いたから読んでくれ…(雑)

 

・日本で一番悪い奴ら 感想記事はこちら

これめっちゃ入れたかったこの野郎!!!!!!!!うぐおおおおおおおお大好き!この映画は、何も持ってない奴がぶっ飛んだ行動力とぶっ飛んだ発想力を駆使してのし上がる話です。爽快感がありエンタメMAXでめっちゃアガるのですけど、そこから幕引きにかけての身の毛のよだつ転落展開も含め、素晴らしい。ひいいいい(適当)

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 10位 ~ 6位

10位 SCOOP!

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とにかくこの映画をトップ10に入れたい衝動が大きかった。その理由は、福山雅治二階堂ふみが演じる「静と野火」の二人を好きになりすぎたからに尽きます。終盤の展開にノリ切れなかったとか、ベッドシーンもっと本気出せよ!とか(おい)、諸々の不満はありますが、とにかく二人の信頼関係が愛しかった。愛に溢れ、趣向を凝らしたエンディングも最高でした。大根仁、信頼できる男!

 

9位 ブリッジオブスパイ

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スピルバーーーーーグ!!!!!!!!!!!あああああああああああああああああこれめっちゃ良かったよね……もう胸が…うっ…うううっ(嗚咽)上映時間も長めで物語も淡々と進んでいく割に、鑑賞後、心に残るものが大きかった一作です。

助演男優賞おめでとう。スタローンに譲ってやれよと思いつつも、この作品だと納得しちゃうよな~~~~~~~~。「粋」な映画でした。ハドソン川が好きならこっちもオススメですよ。あちらと同じく、プロフェッショナルが、信念に基づき、困難を窮めるなかで職務を全うする映画です。

 

 

 

8位 パディントン

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パディントン~~~~~~~~~~~~パディントン;;;;;;;;;

いやいやいや…いやいやいや、パディントン良かったよね…おろろろろーーーん(嗚咽) (あ、この記事ずっとこんな感じなんで慣れてください。)

いやーパディントン良かったです……。ファミリー向けムービーとして非常に優等生でありながら、要所要所で挟まれるギャグの鋭さがえげつない。完全に子供たちじゃなくて我々大人に銃口が向いているんですよ。「ママの職業」の伏線回収の鋭さと言ったら筆舌に尽くしがたい・・・それでいて観終えた後の多幸感!!!パディントン~~~~可愛すぎるんじゃあああああああああうおおおおおおなんでこれが1位じゃないんじゃいいい!!!!!! (今年これ言うの早いですね…)

 

 

 

7位 ヒメアノ~ル

 

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森田くーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!

森田剛がハマりすぎててバラエティ番組で出演しててもサイコパスとしか思えなくなりましたよね・・・(言い過ぎ)邦画の大豊作祭りと言われた2016年においても屈指の、屈指の作品でした。前半後半のコントラストにクラクラします。

ここまで褒めてるのに7位なのは、刺殺シーンがあまりにも繰り返し映されすぎて痛そうだったからです(どーん)。めっちゃ刺し方にレパートリーあるしな…先端で何度も刺したり、逃げるやつをあえて捲って前を刺したり、ふとももを重点的にやったり。

あと、ベスト「タイトル表示タイミング」部門堂々の1位ですね。(次点は君の名は。

 

 

 

6位 オデッセイ

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オデッセイ良かったーーーーーーーーーーオデッセイ良かったなーー!?!?!?!?おいおいおいおい!!!!大丈夫か!!???(お前が大丈夫か。)もうこれは説明不要で良かったよね。お前ら芋を掘れ!!!!!!!!

映画は僕達に大切なことをいっぱい教えてくれる。賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ。僕を含め大抵の人間は残念ながら愚者であり、経験からしか学べない。そんな僕達にたくさんの疑似体験をさせてくれるのが映画だと思うし、僕らはこの映画から骨の髄まで学び尽くさなきゃだめだ。

どれだけの窮地にもチャンスは隠れている。自分が諦めず、考え抜いて、行動するかどうか。僕らはやる前から不可能を勝手に信じて、歩みを辞めてしまう。

ワトニーたるや、火星に取り残されて、このポジティブさ。僕らの人生はチャンスに溢れすぎているんじゃないか!!!!そう思えてきます。落ち込んだら観よう。腐らず歩を進めよう。

これを映画体験と言わず、なんというんだろう!!!!!

 

 

 

 

5位 ~ 1位

 

 

 

 

5位 クリード チャンプを継ぐ男

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2016年に観たから2016年映画として挙げさせていただきました。

これはアレやね。涙腺がちぎれるかと思ったね。観た直後だったらベストに選んでいたのではなかろうか。瞬間最大風速という意味では2016年1位かもしれません。

いろいろな切り口があるけど、個人的に一番語りたくなるのは、コンランのリング登場シーンです。あの観客が持つペンライトが不気味にチラチラ光り、カメラがみるみる真っ暗になり・・・・・・・  ボウッ・・・!!!!ああああああああああああああああああああああああああ昇天しちゃうううううううう(観てない人意味不明でごめん)あの「アウェイ感」はすごいです。ブリッジオブスパイでスパイ弁護を引き受けたトムハンクスの五億倍アウェイやったね。あの登場シーンだけでコンランという倒すべき相手の強大さがまざまざとわかる。わかりすぎて心折れる。

ところで彼女の晴れ舞台で暴力沙汰を起こしたシーンだけはマイナスですね…

 

 

4位 ズートピア

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もうこれ1位でいいでしょ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

いやーーーーーーーーーーーーーーいやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーズーーーーーーーーーートピア良かったよね・・・・・・・・・・・・・・。っはあああ・・・・・・・はああ・・・センス・オブ・ワンダーー!!!!!!!!!もう・・・・もうなんだ、上映中、面白さで泣きそうになったんだよな。どんどん展開されてゆく物語の渦中、僕は画面を見ながらホロホロと涙腺がゆるんだのです。面白すぎて涙が出るなんて。

映画一本でこんなにワクワクさせてもらっていいんですか・・・ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・。違反駐車切符を切ってる姿を観てるだけでこんなに楽しい。二人が喧嘩してるだけでこんなに楽しい。なんなんやあああああああああああああああああああ。

面白さも最早ここまで来たら感謝の言葉しか出なくなります。こんなに楽しい時間を、ありがとう。さっきから中身がない発言ばっかりしてるけど記事では真面目に感想を述べてるから読んでくれ・・・。


 

3位 君の名は。

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ああああああそうさ大好きだよ何が悪いんだよオラアアアアアアアア!!!!!ああああ!?!?!?!?!!大好きだよ!!!!!!(逆ギレ)なんだなんだなんだ、君の名はより「この世界の片隅に」を上位にしないと許されないのか!!ええ!!!俺のランキングだバカ野郎!!!!!!!!! ああ・・・失礼しました・・・勝手に仮想敵を作って怒り狂ってしまいました・・・ああ!!!!うるさいんだよ!!!!君の名は大好きになっちゃったんだよ悪いかコラ!!!!!!(逆ギレ)

この映画はね。大切な体験を僕にくれました。

もうこの歳になったら、映画でどれほど感情が高ぶろうとも「ああ、楽しかった」「ああ、感動した」「素晴らしかった、最高だった、傑作だった」に尽きるんです。だけど、逆に言えばそれ止まりなんです。悲しいことに、作品を作品としてしか観れない。

しかし本作は、鑑賞後しばらくしてから、「瀧くんは今でもちゃんと三葉を幸せにしているだろうか」などと、ずっとずっとずっと、二人のことを考えてしまって、上映時間の間だけしか彼らに会えないことが悔しくて、もっと色んな彼らが観たくて、二次創作の漫画とか漁ろうとしちゃったりして。

これはつまり、昔置き去りにしてきた「若かりし頃の気持ち悪い自分」に、僕を一時的に戻してくれたんですよ。多感な頃に享受した作品の爆発力たるや。ティーン・エイジャー時代の沼を、おっさん予備軍であるこの歳で味わえたんです。

だから、この位置でいいんだ。3位なんだよバカ野郎。もう1位なんだよ!!!!!(?????)

 

例えばもしこの映画が興行収入100万くらいだったら皆も「隠れた大傑作」とか言ってもっともっと推すだろ!!!!(仮想敵への攻撃)

流行にとらわれず興行収入の低いマニアックな作品を楽しめるのは結構なことだけれど、大流行した作品が褒めづらくなるんだったら、それは結局数字に踊らされていることと同義じゃないのかい????(仮想敵への攻撃)

あ、すみません。こういう病気なんです…。もう閉鎖してしまえこのブログ…。

 

 

 

 

 

2位 アイアムアヒーロー

 

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アイアムアヒーローーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これ1位だろうが!!!!!!!!!!!!もうこれは…もうこれはね…もう…ううううう…良かったね、良かったね…(号泣)

僕らが良く知る日常から、想像しうる限り最悪の非日常への転落が、あまりに生々しすぎて、まず腰を抜かす。SF的なジャンルは舞台設定自体が「これは作り話だ」という安全圏となり、登場人物から自分を切り離せる。「観客」という立場で楽しめます。しかしこの映画はかなりの尺を「身近な日常描写」に費やすものだから、余計に「自分の身に起こったらどうしよう」というイメージに直結しちゃうんですよね。だから怖い怖い。そしてゴア描写に一切の妥協がない。怖すぎる。やりすぎ。映倫、仕事してください。これはR-15じゃなくR-18でしょ。15歳に観せちゃ絶対だめでしょ。

 こんな20代後半のおっさん予備軍がこの歳になって本気で「怖すぎる!」って思えるだけでも映画として観る価値大アリなんだけども、本作はそれだけじゃない。

なけなしの勇気を振り絞る過酷さを描いてるのが、最高に熱い。

だいたいの作品において物語の主人公は、身を挺してヒロインを守る。そして悪の脅威を滅ぼす。まるでそれが既に不変の結末であることを知っているかのように。主人公は自分の勝利を信じて疑わない。

でも日常に生きる一市民は、そうじゃない。強大な敵から身を挺してヒロインを守ろうとした先にあるのは、むしろ「呆気ない死」であることのほうが多いはずなんです。それが現実。 

本作はそれをも向き合う。

「主人公がヒロインを守る」という行為と向き合う。だから格好いいんだ!!!

ということで、今年ベストはアイアムアヒーローでした!!!!2位だけど!今年ベストだから!!!

 

 

 

 

 

 

 

2016年 映画ランキング

第1位 マジカルガール

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・・・・・っっっ 

もう・・・もう・・・助けてくれーーーー!!!!!!!!!ひーーーーー!!!

 

エンターテイメントというにはあまりにおぞましく、ノワールで片付けるにはあまりに面白く、人に勧めるにはあまりに歪(いびつ)。去年、好きな映画を問われた際によく本作を挙げても「へえ~~~(ピンときてない)」とか「えー聞いたことないーーー(適当)」とかで会話終了して悔しかったものです。。。

ネタバレしちゃ絶対ダメな系の映画なのでなんともオススメしづらいのだけれども、胸で何度も反芻してしまう映画です。あの時彼がこうしていれば、あの時彼女がこうしていれば・・・悶々悶々。

あと、アートワークや予告編からは想像できないほど明快に「面白い」映画だとも思います。とりあえず難しいこと考えずに観てほしいんだ!絶対おもしろいから!頼む観てくれ……あまり何も言えないし、うっひょおおおおい!ってテンションの映画でもないけど、1位に据えたことから僕の思い入れが少しで伝われば幸い・・・・。

 

 

 

 

 

ということで、2016年映画ランキングでした。

本年も宜しくお願いします。・・・と言いたいところですが

 

 

 

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain 当ブログ縮小運転のお知らせ

去年の映画ランキングを2月にやってることからもお察しの通り、とてもとても忙しくて今までのようにすべての映画を記事にすることが困難になってしまいました。感想はだいたい3時間ほどかけて書いており(こんな頭空っぽにした文章なのにな!)、現在の生活では継続できません。

チャウ・シンチーの「人魚姫」を錦糸町まで観に行ったことを皮切りに、当然スコセッシの「沈黙」でグッタリしたり、イコライザーコンビによる「マグニフィセントセブン」も良かったし、あと「ザ・コンサルタント」! そうそう、「ドクター・ストレンジ」!ってな感じで、今年も書きたい感想は山ほどあるのですが。

 

いつもギャーギャー騒いでるだけの自己満足ブログでしたが、本当に沢山の方々にお読みいただき、幸せに思う3年間でした。頻度はかなり落ちますが、閉鎖はせずに細々と続けるかと思いますので、気が向いた頃に覗いてみてください。(とか言いつつ、ラ・ラ・ランド観たらテンション上がって記事更新してそうな気もする。)

 

おわり

 

 

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain おまけ

ワースト賞 「スーサイドスクワッド」

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時間の無駄。ハーレイ・クインの尻が100点。

その他がマイナス100億点で合計マイナス99億9999万9900点。