映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

イコライザー



はっきり言って素晴らしいわこれ…最高にスカッとするアクション映画。平穏に暮らす人生を歩むべく過去の経歴を隠してホームセンターで働く主人公マッコールが、少女や同僚を救うために元CIAのトップエージェントの手腕を発揮してロシアンマフィアをボッコボコに崩壊させていく映画なんだけど、これがもうめちゃくちゃ格好いい。

普段は平凡な一般人を装った超人の主人公が、能力を発揮して敵を一掃し「お、お前は何者なんだ!?」と恐れられる展開、すなわち"ダークホースが周りを存分にビビらせる展開"というのは最早ド定番とも言える展開で、力を解放させる瞬間はもうそれだけで十分に気持ちいいんだけど、この映画はそれを発揮するまでの演出も最高に良い。めちゃくちゃいい。まず上映開始から30分くらいは派手なバトルもなく主人公の日常を描くシーンが結構長く描かれるんだけど、この時点でもう「こいつ只者じゃないな感」がプンプン臭ってきてそれがまた良い。例えばそれは日常の動作一つ一つをストップウォッチで計測するといった直接的な行動にも描かれているけど、重々しい雰囲気や色調もそうだし、行動の節々にちらつく病的な几帳面さもそうだし、少なくとも僕は物語が動く前から全然退屈しなかった。

シュワちゃん主演映画「コマンドー」とかも良い例だけれど、イコライザーも同様に、最早主人公が強すぎて「どっちが勝つんだろう…ハラハラ」みたいな心境は超越して、ただただ主人公の圧倒的力量を楽しむアクション映画であり、一度戦闘が始まってしまえばもう「マッコール強ええええええ!!!」っていう楽しみ方になるわけだけど、そこに至るまでのジワリジワリと焦らす演出がまた憎い。マッコールがロシアンマフィア5人に囲まれながら、彼女を解放してやってくれと交渉するシーンなんかは、いつ誰が殺しにかかってもおかしくないようなピリピリと緊迫した空間が、かーなり長い間描かれてて、見てるこっちも「いつ始まるんだ…いつ始まるんだああああ!」って身構えてしまう。これがあるから戦闘シーンのスカッと感も増幅しているんだろうなあと思う。戦闘シーンは数多く用意されてるけど、マフィアの殺害方法も毎回ただならぬ感じが出てて、マッコールの殺人兵器っぷりをまざまざと感じられて良い。特にラスト、職場のホームセンターが舞台の戦闘シーンとかは圧巻だし、あのシーンで流れだす曲も地味にいい。

これって総じて演出が凄いんだよなあ多分。ずば抜けて演出が良いですわ。素人目にもカメラの視点とかめちゃくちゃ良いな~って思いました。ハラハラさせられるのも、焦らされるのも、スカッとさせられるのも、監督の意のままに感情を揺さぶられてる感がありましたわ。話の展開としては「マッコール強すぎだろ…最強だわ…」という第一印象からの「敵もやばいやつやん…こりゃ流石のマッコールでもやばいで…」と思わせておいて、最終的に「やっぱマッコール最強でしたわ」って感じの流れがもう最高に気持ちいい。そういう意味で「あの子は助けを求めに来たんじゃないわ、許可を求めに来たの」というセリフに痺れざるを得ないよね。平凡な一般人から殺戮兵器へと戻る覚悟を決めたマッコールに、こっちも「あ、安心して主人公が大暴れするのを見ておけばいいんだわ。」って期待が膨らみまくるわけだし。

 

勧善懲悪アクション映画として非常に質の高いものを見れたと思います。画面から目が離せませんでした。かっこいい!!!!