映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

塔の上のラプンツェル

ラプンツェルが可愛い映画でございました。ラプンツェルが可愛い!それだけでええやん!もう劇場公開終わって随分経つので今回はネタバレ有りで。

ラプンツェルの持つ不思議な能力を独り占めしようとしたゴーテルが、自分が母親であると偽りながらラプンツェルを塔の上に閉じ込め続けていたが、ある日ラプンツェルがゴーテルの目を盗んで外の世界に飛び出し…というあらすじなのだけれど、前知識が全くなかったため勝手に持っていたラプンツェルのイメージと全然違っていて驚いた。おしとやかだと思ってたらおてんばだった!あとこれもアナ雪みたいなミュージカル映画ってことも知らなくてそれも驚いた。

魅力的に感じたところから書いていくと、なんといってもまず色彩である…どのシーンをとっても華がある。年に一度のお祭に国民一人一人が光を空へ放っていくシーンがあるんだけど、さながら空の灯籠流しといった感じであのシーン単体で見ただけでも感動する。あと城下町のシーン最高すぎる…。四人の女の子が協力し合いながら楽しそうに手際よくラプンツェルの長い長い髪の毛を編みこんでいくシーンとか、よく考えたなあ!って感じだし、あのあたりから、いがみ合ってたフリンライダーとマックスが悪友って感じの関係になってたのもニヤリと出来た。髪を結わえたラプンツェルに見とれるライダーを訳知り顔で小突くマックスとかも良かった。民族風のBGMが流れ始めるとセリフが一切なくなり、ラプンツェルを中心に皆がどんどん踊りだし、その盛り上がりに呼応するように曲もどんどんボリュームを上げ……というシーン、あの数十秒だけで明らかにラプンツェルとライダーが惹かれていってることがよくわかって良かった。身も蓋もないことを言うとミュージカルのシーンよりよっぽど高揚感があった!

ただ見ている上で気になった部分も割りとあって、悪役ゴーテルに魅力なさすぎでしょってところとか、盗賊二人組がティアラよりもフリンライダーへの復讐を優先させたにも関わらず、その復讐というのが「船に縛って国へ送る」というしょうもないもので、お前本当にそれがティアラを犠牲にしてまでやりたかったことなの?という疑問も残る(ゴーテルに都合よく事が進みすぎでしょ、という違和感。)とか、マックス(馬)を始めとするキャラクターの動きがいちいちコミカルすぎてギャグ感が強くなるあまり逆に興が醒めるだとか、その辺は感じた。あとこれだけは本当にめっちゃ言いたくなったんだけど、初っ端ドあたまにライダーが「これは俺がどうやって死んでいくかを描いたストーリー」という前置きをして物語が始まるんだけど、これは悪質すぎるミスリードでしょ!ライダーが死にそうになったとき「こういうときだいたいラプンツェルの涙とかで生き返るけど、冒頭で死にますって宣言してたし、これマジで死んでしまうのか!?」とか思ったら結局ラプンツェルの涙で生き返ってたからね。割りと大切なシーンなのに「なんやねん!!」ってなったわ!冒頭の前置きいらんやろ!!!

あとミュージカルシーンは全体通してみるとそれほど…って感じで、どうしてもアナ雪と比較してしまうし、やっぱアナ雪はすごかったんだな~って思ってしまう。アナ雪の「レリゴ~♪」はエルサの如何とも言いがたい感情の解放がミュージカルという手段だからこそ昇華されていた(つまりミュージカルでないと表現し得なかった!!)、ミュージカルだからこそのカタルシスがあるんだけど、ラプンツェルはミュージカルがあくまで手段でなく目的にとどまっていて、いやそれでも十分楽しめるんだけど、アナ雪とくらべてしまうのは仕方ないと思うんだ…。かと言ってラプンツェルにも一つグッとくるシーンがあって、「輝く未来」という曲が流れだすシーンなのだけど、夜空に浮かぶ無数の光にラプンツェルが感激の表情を浮かべてるのを先に映しつつ、カメラがぐーーーっとラプンツェルの頭に回りこみ、実際に景色が広がっていく様を映し出す!そしてこのタイミングでサビに入る!という演出はうまい!あそこはすごく良かった~~~。人は光の珠が宙を舞うと感動せざるを得ないんだ!ロマンチックだからね!(意味不明)

なんだかんだ、「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」という終わり方は最高に視聴後の快さがあるので良いですね!あとエンディング地味にめっちゃ良かった。絵本風の絵柄とか好みだった。

あ、最後にあと一つ。パントマイムが夢のおっさん、バトルでも活躍してたのも良かった。