映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

エイプリルフールズ 感想

ギャグシーンで素直に笑えるかどうかで印象が大きく変わりそうな映画でした。

俺はとても笑ったし、とても楽しかった!

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予告編から分かる通り、伏線が入り乱れる群像劇形式の物語。いい部分悪い部分あるんだけど、結論から言うと大変面白かったです。フジテレビ系の映画は毎度のことながら賛否が分かれやすいらしく「映画は至高、テレビドラマはお粗末」みたいな価値観を持つ人は多いみたいで、実際それもわからなくもないけど(この手の映画は役者のあまりにオーバーな演技に萎えたりする。)、なんだかんだで俺は全然気にならなかったな~~。ていうかテレビ的とか映画的とかそういうの面白かったら別にいいと思うんやけどそんなに違うものなんかね~~なんかテレビ発信コンテンツを目の敵にする人たまに見かけるけど。

じゃあこの映画の「面白かった」の理由はどこにあるかというと、笑いどころが多かったことです。基本的にはバカコメディ映画として見ればいい感じで、会話の中に思わず笑ってしまうやりとりが沢山ありました。席数は少ないものの館内は満席って状態で見たけど、周囲も結構笑ってました。その上でたまに「ええやん…」って胸が温かくなるシーンがあったり、素直に感動したり、いい按配なんですね。そこまで湿っぽくもならず、バカコメディの範疇で全てが完結する。そこがいい。そして、ネタ自体はしょうもないのに言い回しが変で笑ってしまうことも結構あった。例えば「射殺されたと思ったらケチャップでした」という使い古されすぎてるネタにしても、店員役のユースケ・サンタマリアが「ぺろっ…あ、これ当店自慢のトマトソースですね(冷静)」とか言うから笑ってまう。こういうの良いよな~~~。あとは親父が舎弟の頭をどつく度にBGMのシンバルが同期して鳴り響くシーンとか、窓が割れた車を風俗のエロいチラシで塞いで少女がその車に嫌そうに乗ってるシーンとか、なんとも言えん笑いがこみ上げてくる。

でもこれちょっと「ハマらない側の気持ち」もわかるんだよな~~、まず下ネタが露骨。これPG12もついてないのはダメでしょ!例えば、ヤクザに誘拐された少女が「私は義務教育を終えたら家を出て一人で生きていくの。女なら誰でも出来る仕事だってあるし!」とかゾッとすることを言い捨てるシーンがあるんだけど、それに対してヤクザが「じゃあいい仕事先を紹介してやるよ」とか言って実際に風俗につれていったりする。これ正直俺はめっちゃ笑ったんだけど、12歳の女の子を風俗に連れて行くシーンとか合わない人には不快感しかないでしょ……。でもこのシーンが不快なだけの滑ってる下ネタシーンなのかというと、ちゃんと意味があるシーンなんですねーーーーーいや~~ネタバレ絡むから詳しく言えないけど、ヤクザのおっさんは確固たる意志でわざわざこんな行動に出てるわけで…俺はこのシーン絶対必要だったと思います!!!あかん、ネタバレ避けたら何も伝わらへん。

とにかく人を選ぶシーンは多いから見る人によっては「終始笑えない、ギャグが不快なコメディ映画」とかになるのも頷けるし、でも俺は随所で大いに笑わせてもらったし、それはもう相性としか言えんかも。でも単純に、荒唐無稽であるがゆえの矛盾やツッコミどころをスルー出来る器量があれば「ははーーんその人は多分後でそこでつながっていくのね~~~」っていう群像劇特有の楽しさは存分に味わえると思うし、テレビアレルギーじゃなければ普通に笑えるシーンは多いはずだし、やっぱ古沢良太さんが作ってるだけのことはあるよね~~ってラインはしっかりキープしております。ただ伏線回収は結構わかりやすいので、場面がリンクする前に大方の予想はついてしまう感は否めないし、終盤に近づくにつれてリンクのさせ方が強引になっていく感もあるかもしれません。群像劇の中で一番良かったエピソードは群を抜いてヤクザが少女を誘拐するエピソード!!!逆に、メインの戸田恵梨香のエピソードが割りと関心薄れてきてきつかった。面白かったけどね。

あと最後に言いたいのは、菜々緒がポーズ取りながら「うっそぴょーーーん」って言うシーンは5億パーセント滑ってたし、完全にやめといたほうがよかったということです。おわり。