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映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

バクマン。 感想

記事アーカイブ一覧を賑やかにするため今後はポスターアートを載せることとします。

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いや~~~~~良かったですね~~~。

まず「日本で一番売れている週刊誌、それが少年ジャンプだ。」ということを示すシーケンスが冒頭から始まるんだけど、この手際の良さといったらもうもうもうもう!!!最高にテンション上がる!皆が泣いたこの名作も、誰もが知ってるあの漫画も、僕らが涙したあの傑作も、全部ジャンプから生まれたんだぜ!!うおおおおおおおおお!!!そんな感じの(どんな感じだ)CGと共に解説されるジャンプの偉大な歴史。めちゃくちゃ興奮する!ここまで開始からわずか2分。開始2分で5億点!

冒頭に限らず、この映画は「アガるシーン」が沢山用意されております。「アガるシーン」というのは上映中に興奮度が最高潮になるシーンのことを指しまして、個人的にはおよそ二時間のうち、たった1シーンでもそういうのがあるだけで僕は「この映画を観にきて良かった!」とさえ思っております。そういう意味ではこちらの映画は観て大、正解でした。すーっごく分かりやすくエンターテイメントとして熱いんですね。

まずサイコー役:佐藤健さんとシュージン役:神木隆之介くんの感情豊かな演技がめちゃくちゃ良くて、連載されたり順位上がったりした時の「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」って言いながらクッソ嬉しそうに全力疾走するシーンとか、最高すぎるんだよな…二人ともめっちゃ嬉しそう。そして楽しそう。佐藤健さん26歳なのに高校生の役ハマってるのもすげぇよな……。これまで色んな女を抱いてきたであろう超イケメン俳優の佐藤健くんが(語弊のある表現)、片想いの可愛い女の子と話すときのキョドる演技がめっちゃ上手いのにもびっくりでしたね~~~。そして主人公二人と同じくらい凄いのが新妻エイジ役:染谷将太のハマり方!少々劇場向けに原作からキャラを改変させてるとはいえども、実写で染谷将太が「おふたりとも~~~コングラッチュレーションです~~~」とか言ってて違和感なくばっちりハマるのはすげぇよ………。

あとはやっぱり中盤の、漫画をどんどん描き上げていくシーンは誰もが特筆せざるを得ない傑作シーン担っていると思います。プロジェクションマッピングを駆使した斬新な映像で、「漫画を描く」という大変地味な作業を凄まじく鮮やかに表現しており、目からウロコが落ちる思いでした。机上の作業をダイナミックに描けるなんて露ほども考えたことがありませんでしたので。しかも物語中にサイコーが描く漫画の絵柄がよく見ると少しずつ変化しており、編集部に最初持ち込んだ時に指摘された「デッサンは良く出来てるが漫画っぽくない絵柄」が少しずつ少年漫画向けになっていく様とかも良すぎる!!!サイコーの絵柄だけでなく、新妻エイジの漫画は数ページ見せただけで「あ、こいつ天才だ…」という説得力を持っていたし、福田真太のKIYOSHI騎士の絵柄も男気に溢れてたし、漫画描写は全て「絵で語る演出」がしっかりしてたのも良かった~~~。いくらでも魅せ方はあるんだなあ。表現は無限大なんだなあ。

…と、せっかくここまで真摯に「表現一つでここまで出来る!」ってのを示しておきながら、次に展開される謎チャンバラシーンの落差はなんやねん……。筆を剣に見立てて二人がライバル漫画家新妻エイジと戦うシーンがあるんだけど、アレはなんとかならんかったん………。ちなみにペン入れするときの「音」も鮮明に聴こえるように撮られてて、そこも気持ちいいんだけど、Gペンの音ってあんなに削れてる感じがする音なんだなあ。うん、このくだりどうでもいいっすね…。

まさしく当時「ジャンプ」で「バクマン」を毎週読んでた僕としてはここらで原作との比較にも触れたいんだけど、思いの外ガッツリ改変されてて驚きました。しかし、結論から申し上げて好印象でした!!!何が一番良かったかって、彼らの動力源が「俺は漫画が好きだ!だから頑張る!文句あるかーーーー!」って方向に傾倒させてることなんですね~~~これが熱い………!!!!

それが何より如実に示されるラストシーン!!!!!最高の幕切れや!!!!うううううおおおああああああああああああ!!!僕も映像作家の端くれとして、あの「だから俺は創るのがやめられないんじゃ~~~~!!!」という気持ちには覚えがあるから、彼らの「さあ次は何を創る?」というギラギラしたエンドは五億点でしたね…。そこから入る、サカナクションの主題歌もまた……五億点!!!そしてそしてエンドクレジットのこだわり方に度肝を抜かれて更に五億点!!おーーーいおいおいラスト数分で15億点ですよ……開始数分で5億点、エンディング間際で15億点。合計20億点…あ、これはもう観るしか無いですね(適当)

惜しむらくはですね~~~~途中の「疲労で倒れちゃいました、だけど頑張って完成させます」って展開が正直…「あ、そっちのほうにいっちゃう感じですか…」的な残念さがありましたね(この展開は予告編に写ってるのでネタバレではない…はず)。そもそも無茶をしたことで患った病気なのに更に無茶を通して美談にするのはな~~~。無茶することが努力ではないでしょ…と。俺は締切に2ヶ月くらい追われてた時期があったけど、最優先を睡眠に据えるというメソッドで勝ちを獲ったからな~~~。 そんな感じで一時は「このまま終わったら俺全然満足できないんだけど…?」って不安になりつつも、蓋を開けてみればいくつもの「アガるシーン」で満足できたし、クライマックス数分の怒涛の5億点加点によりすっかり僕的傑作になった映画です。

オススメです。