映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

ジョン・ウィック 感想

僕の大好きなジャンル映画「舐めてた相手が殺人マシーンでした」モノの作品ですよ~

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キアヌ・リーブスがロシアン・マフィアのドラ息子に飼い犬のわんちゃん殺されてブチ切れる映画なんだけど(雑あらすじ)、この映画は96時間シリーズなどに代表される「無名の雑魚だと思って敵に回した奴(主人公)が実は最強の人間だった」というプロットで構成される、いわゆるジャンル映画の一つです。去年公開された屈指の名作「イコライザー」とかもこのジャンルに該当しますね。ていうかもう金字塔の風格ですけどもね、イコライザー…(感想はこちら)。いやイコライザーの話はええねん…俺はなにかとイコライザーの話に繋げたがるからな……。ということで、みんな大好き、久々の舐めてた相手が実は殺人マシーンでしたモノです。結論から言うと、良かった!けど、話が進むにつれて好みとどんどんズレていった…というバランスでした。

まず良かったところ。このジャンルの醍醐味とも言える、主人公が殺人マシーンへと化していくシーンが非常に良く出来ていたこと。強盗を終えたドラ息子が意気揚々と帰宅したところに親父が息子を突然ぶん殴り、何がなんだかわからず混乱している息子に「お前……誰に手を出してしまったか分かってるのか……?」と詰問するシーンン。この場面ではジョン・ウィックが自室で復讐に燃えるシーンが挟まれるんだけど、打放しコンクリートで出来た床を思い切りハンマーで叩き割りながら絶叫していて、あの異様さもとても良かった。化物を目覚めさせてしまった感がグイグイ伝わって良い!!!狼狽しながら息子が「お、お…俺がなんとかする…」と弱々しく言うも、父は重々しく「無理だ。奴は何があっても任務を遂行する。」とかね。いちいちテンション上がるわ。ボスの威を借るドラ息子の焦る様が存分に描かれてるのがとても良い。

独特のアクションシーンも良い。ゲームかよ!ってくらい凄まじい勢いで人を殺していくけど、特に異質さを放ってるのは、どんな雑魚でもトドメに頭を撃ちぬくこと。どんな乱撃戦でも必ず最後にダメ押しで頭を撃ち抜いて命を絶ってるんだよな~~~。多勢VS主人公一人の暴れ倒すシーンって割りと雑な倒し方が多いと思うんだけど、ジョン・ウィックは一人ひとりに「これやられたら確実に死ぬわ」って攻撃をしてるのも面白い。

あとねーーーなにより舞台設定ですね。ジョン・ウィックは元々最強の殺し屋だから、裏社会にも顔が利くという設定を上手く使ってて面白い。例えば自宅に奇襲をかけてきたマフィアとの銃撃戦の後、「ディナーの予約」とか言って電話をしたら程なくして掃除屋さんが来て死体を綺麗に処理してくれるシーンがあって、めっちゃワクワクしました。「また呼んでもらえて嬉しいよ、次も呼んでくれよ」とか和気あいあいと雑談してたのも凄い良かったですね~~~。

まぁこんな感じで前半はかなり良かったんですけど、反面うーーーーんもうちょっとなーーーーってところもあって。まず僕の"舐めてた相手が殺人マシーンでしたモノ"における好みとしては「主人公が強すぎる」ってのがあるんですよね。強すぎてハラハラしないくらいが逆に良い。極端な話、出来るだけ無双してほしいんですね。そういう意味ではジョン・ウィックは結構ボコボコにされてたかな…というところがまず好みとズレてました。割りと運やサポートに助けられて危機を回避してた場面が多くて。自分でなんとかしてほしかった。(鬼コーチ並の感想)

あと一番不満だったところ。ジョン・ウィックは子犬を殺されてブチ切れたんだからさ、その敵討ちを最後の最後まで目的に据えてほしかった。なんかドラ息子への報復から更に二転三転用意されてて、それは個人的に全部いりませんでしたね……あの展開にノれるかノれないかは大きい…俺は蛇足に思えて仕方なかった……しかも展開的にもかなり胸糞悪いし……。

更に輪をかけて、その二転三転への布石なのかなんなのか、ドラ息子への復讐は割りとあっさり済ませるんですよね。もっとさ、逃げ惑うドラ息子にまず足を撃ちぬいて、盛大にこけて後ずさりしてるところをゆっくりと歩いて近づき、「無抵抗に殺される小動物の気持ちがわかってきたか?」とか言いながら腕を片方ずつ折るくらいはしてほしかったですね~~~~(謎の残虐性)少なくとも雑魚どもと同じ「頭を撃ちぬく」なんて苦しまずに死ねる方法で殺してほしくなかったですね…なんやこれ、えらい穏やかじゃない主張ですね……でもあんなクッッソ可愛いわんちゃんとの幸せな生活が奪われたところをこっちは目の当たりにしてるんだから、そこの溜飲は下げる責任が映画にはあるでしょ!!(?)まぁ問答無用で話も聞かずに瞬殺する感じも良かったっちゃ良かったですけどもね~

ということで、ジャンル映画的な楽しみや世界観はワクワクだったのですが、向かってる方向が好みとズレてたなーーー。駄作ではないんだけど…好みとズレてたな…。でもアクションとかだけでも全然楽しめるんで、オススメです。