映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

クリード チャンプを継ぐ男 感想


良すぎる。新年一発目から今年ベスト候補がきました。(去年も同じこと言った)

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f:id:ma2baga2:20160125005641p:plain 新年一発目から今年ベスト候補がきたのではないか。

ロッキーシリーズ7作目であり新章。周囲の評判は非常に良いものの自分はロッキーシリーズ未見なのでどうしようかな〜等と思っておりました。結論から言って、無理にでも劇場に足を運んで本当に良かったです。これは本当に今年ベストになるんじゃないか?2016年の一発目からこんなの見ちゃって大丈夫なのか?たまたま登録していたAmazonプライムでロッキーシリーズが全て見放題で本当に良かった!!
もう散々言われてるしここで今一度語ることではないのだけど、「過去の名作の看板を利用した、虎の威を借る狐のような作品」では全くないということ。そして伝説のファイター、アポロの息子という立場である主人公のアドニス自身が、俺は七光じゃねえ!ってことを証明していく物語そのものがそれを投影しているということは強調したいところです。しかしこの映画、最早そんなロッキーシリーズのファンかどうかなんて関係なく、皆に観てほしいのです…。少なくともロッキー1だけは観ておくことをオススメ致しますが(感情移入の度合いがグッと変わってくると思う。)、もうとりあえずwikiのあらすじで補完して、本作クリードを観てから気になったら後追いすれば良いのではないでしょうか…!何が言いたいかというとシリーズ補完を優先して劇場公開期間をみすみす見逃してしまうのは本当に勿体無い!!! 良い映画ですよこれは!!! 
 

f:id:ma2baga2:20160125005641p:plain 僕らに全てを掛けて物事に向き合う覚悟はあるか。

この映画の何がそこまで良いのか。これは人生とプライド、自分の全て、全身全霊を掛けて戦いに挑んだ男の物語で、まさしく過去に自分がそうであったロッキーが彼を励まし、また同時にロッキー自身も彼の姿に励まされていくんですよ。そして死闘を経て二人が他人から師弟に、師弟から家族になっていく姿。もう…もう…もう、もうダメ、良すぎてダメです(思考停止)。
結局僕らの人生においても、何事も腹括ってやるかやらないか、そしてやると決めたら後は方法論と、どれだけ真剣に向き合えるかに尽きると僕は思ってて、主人公であるアドニスはそれらを究極的にやり遂げており、死力を尽くした結果にこそ「奇跡」が宿っていて。そこに僕は猛烈に感激致しました。 ああこういう映画を見る度に思う。負けてられない…どうにも自分はストイックに欠ける毎日を過ごしている……

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方法論という意味では、彼は目的の達成には独学で太刀打ち出来ないことも、師とするのに最適な人物も、端からはっきり見抜いていたわけで、ガムシャラにやれば成功するというだけではないことを冷静に分析する地頭の良さみたいなのも伺えてよいですね。そんな分析力があるなかでも昇進直後に仕事を辞めて、家を飛び出すという対極的に向こう見ずな行動を起こしている様がまた、彼のボクシングに対する本気度を対比的に示してて尚良いですね。

 

実は恥ずかしながら試合のシーンで感極まってもうボッロボロに泣いてしまいまして。しかしそもそもこの映画って泣きに来てるわけじゃないんですよ。例えば、スタンドバイミードラえもんとかは、多分皆さん泣きたくて映画館へ来てるわけじゃないですか。その言い方は極端過ぎても少なからず「感動する」を求めて観に行ってると思うんですよ。僕はクリードを観る前にそんなつもり一ミリもなくて。そして実際にクリードにも泣かせ演出があるわけではないので。もう完全に不意打ちだったなあ……なんかもう本当にアドニスとロッキーの師弟関係に憧れて、アドニスの率直な姿勢に憧れて、心の底から応援してしまったんだなあ。劇場内が鼻のズビズビ音でいっぱいになってました(ひどい表現)。
 

f:id:ma2baga2:20160125005641p:plain 是非楽しみにしてほしいシーン、演出など

 あと最強に格好良かったのが、チャンプ、コンランの登場シーン!!これがまたねーーーー良過ぎ帝国建国ですよねーーーー(あ、これオリジナルの褒め言葉なんで放っておいてください。) 登場シーンだけでアドニスのアウェイ感、敗戦濃厚感を見事に表してて、最高としか言いようがない。それまでは戦歴なんかでしかコンランの強さが示されてなかったんだけど、あの登場シーンだけでアドニスがどれだけ絶望的な戦いに挑むのか、感覚的に痛いほどわかってしまう。「あ、これアドニス無理じゃね?」と。あの「戦う前から心が折れる感」は本当に凄い。そしてスタイリッシュ!!!!こういう現代チックな描写と、昔ながらのロッキーぽさのバランスも良かったですね。
細かいことを言うならアドニスは決して完璧な人間ってわけでもなく、頭に血が上った短絡的な行動のせいで彼女に幻滅されたり、彼女を怒らせてしまった直後に試合前の会見でチャンプの挑発にまんまと乗ったり(何も反省してねえ!)、おいおい…って思うんだけど、そんなアドニスに対するロッキーの包容力も見どころではないかと!そう思うわけですね~~~~。
あああもう、こういう細かいところを語るとキリがないし、こうやって文章で語ってても全然ダメだ!!!「アポロの息子がロッキーに教えを乞い、最初は嫌がってたロッキーも若い心意気にだんだん心を許して最後にはつよい絆で結ばれるんでしょ?見なくてもわかるよ。」みたいな考えの奴、マジで、マジで見に行ってくれ……筋書きわかれば映画見なくて済むなら演出なんて言葉さえいらんのですよ!!!ああああああああ最高最高最高アンド最高! おわり。