映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

ちはやふる 下の句 感想

上の句に引き続き、非常に楽しむことができました!

f:id:ma2baga2:20160507143751p:plain

上の句の感想はこちら。 → ちはやふる 上の句 感想

本記事のネタバレ:ネタバレ多少あり。結末には触れませんが、大まかな内容には言及します。

上の句のネタバレはガッツリします。

原作の知識:映画以外の知識は一切ありません。

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain「この子達に、また会えた!」という圧倒的な多幸感。

自分でも驚いたのですが、瑞沢高校かるた部の面々が画面に映った時、想像していたより遥かに、遥かに嬉しさが込み上げてきたのです。「うおおおおお、また会えた!!!!」…僕は気づかぬうちに、あいつらのことをこんなに好きになってたんだな~~~。特に肉まん君、奏ちゃん、つくえ君の三人が出てきた時の安心感たるや!!!本作は初っ端が幼なじみトリオのちょっぴりシリアスな三角関係展開から始まるため、序盤から少々息が詰まっちゃうんですね。そんな時にパッと場面が切り替わって、部員の皆が「吹奏楽部がうるさくて練習出来ないよ~~!」とギャグっぽく嘆いてるのを見せてくれるもんだから、思わず頬がゆるむゆるむ。部員のしょうもないやりとりを見ることで、「俺はちはやふるの世界に帰ってこれたんだなあ。嬉しいなあ。」…と、深く実感することができました。

脚本や演出、音楽や美術、その他諸々、映画を評価する要素は多々ありますが、本作は「こいつらが好きだ!こいつらをずっと観ていたい!」と思える点において、もうそれだけで映画を観る価値があるというか、理論じゃなく「好き!」と言える映画でもあります。…いや、感想を書くブログで理論じゃないとか言い出したら元も子もないんですけどね…。しかし、そんな愛くるしい部員の皆に対して、上の句に引き続きまーーーた太一だけが鑑賞上のノイズになっておりました。こいつめ……。なんでこいつだけこんなに好きになれないんだ……。イケメンを差し引いても好きになれない…ズルくねえ?こいつの行動、いつも何かズルくねえ???

f:id:ma2baga2:20160507171434p:plain

性格がズルいところを上の句で反省しつつ、結局、下の句でも何も変わってなくない!?

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain太一は本当にかるたを好きになっているのか?問題。

上の句の感想で「太一の片想いを応援できなかった。でもラストで一皮むけてたから下の句が楽しみ。」という内容の思いを綴ったのですが、上の句からあまり変わってなかったなという印象です。一瞬期待したのになーーーーうぎぎぎぎ!!!!

簡単に話の流れを説明しておくと、上の句ラストで祖父を失った新(あらた)くんが「俺はもうかるたはやらん…」とか言い出して、ちはやがそれを励ますために他のすべてを差し置いて必死になるのです。そして太一がその姿に嫉妬する…という非常にわかりやすい三角関係が勃発したわけですが……

f:id:ma2baga2:20160507185847p:plain

新くん派の僕としては、絵に描いたようなざまあ展開(言葉が汚すぎ)が続きます。

新に夢中なちはやを太一が嫉妬するのはまぁ当然なのですが、ここで太一は苛立ちの捌け口を「ちはやが全国大会に集中出来ていない」という大義名分にすげ替えて辛く当たるんですよね。これが非常にズルいなあと思いながら見ておりました。もちろん言ってることは正論です。ちはやが新にこだわるが故に、来たる全国大会への対策が疎かになっているのも事実。しかし太一は本当にそのことで腹を立てているのでしょうか?答えは否!!どちらかというと!新にゾッコンな千早が気に入らないだけ!!!もとより太一だって全国大会より千早を射止めることが優先!!!にも関わらず、そんな胸の内の本音は棚に上げて、大義名分を盾にして結構ひどいこと言うんですよ、太一。休憩時間中に新へ電話しようとする千早に「お前はもう部員に必要ない。」とか言って突き放すんですよ。ほんっとーーー子供!子供すぎでしょ!!(っていうか、別にいいだろ休憩時間なんだから!!!)たとえ五億歩譲って、もし本当に部長としての立場から千早を諌めたのであれば、どんだけ部員の和を乱す諌め方だよ!!!それじゃダメだろ!っかーーーー!!!っかーーーーーーー!!!!

まあ、とは言ってもそこは高校生。この、自分を制御しきれていない感じも若さゆえとしましょう。だとしても、物語中のどこかしらで「ごめんなさい」はしなきゃダメでしょ!!!結局、この件が和解に至るシーンでは、ちはやが自ら間違いに気づき、太一をはじめとする部員へ一方的に頭を下げるだけ。たしかに事の発端はちはやだけど、太一も「俺の方も、つらくあたっちゃってごめんな。」の一言あるだけで印象変わったんじゃないですか?どうなんでしょうか。こんなに目くじら立ててるのはやっぱり僕だけなのでしょうか。

上の句でも「肉まんくん、つくえくんに謝れよ問題」を提唱しましたが、下の句でもまた別の謝れよ問題に直面するとは思いませんでした…。なんでお前らそんなに謝らないの……謝ってはいけないかるた24時なの……。でもそれ以外は本当に良かったです。

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain最高の一言。新キャラ「クイーン」しのぶちゃん。

いやーーーーーそれにしても最高でしたね。クイーン。しのぶちゃん。あの京都人特有の性格の悪さみたいなのも出てて良かったですね~~~(語弊しかない発言)クールな立ち振る舞いも然ることながら、それでいて一瞬素に戻るというギャグっぽい一面のせいで「毒舌わざとやってるだけで実は素直ないい子なのでは…」と思えてしまうところもまたいいですね~~~。で、何よりかるためっちゃ強いですからね~~~めっちゃ強いかっこいいーーー!!(頭悪い感想)

f:id:ma2baga2:20160507202413p:plain

ちゃんと本作のラスボス感でてて良かった!最高!5億点!しのぶちゃんに5億点!

バシイイイッ!!っていう大迫力なカルタ取りが醍醐味の競技かるたで、しのぶちゃんの特技が音を立てずにかるたを取るという「静」のかるたってのも良かったですね。このしのぶちゃんを演じる松岡茉優という女優さんは、桐島、部活やめるってよ。であの感じ悪いヒロキの彼女を演じてた子なんですってね。全然気づかなかったわ……。

f:id:ma2baga2:20160507204145p:plain

5億点!!しのぶちゃんに5億点!!!!!しのぶちゃんが出る度に5億点!!

前作「上の句」が試合内容としては最高の出来だったと思うので今回どうするのかなーと思っておりましたが、「かるたは一人で戦う競技なのか?」というテーマ性のある試合で物語を牽引しており、しっかりハードルを超えてくれた印象でございました。

試合をするのは他でもない自分自身のみ。でも、仲間がそこに居てくれるだけで力が湧いてくる……という理屈が大変素直に受け入れられる演出となっており、非常に大納得の出来でございました。あと、この理論、まさしくカイジの鉄骨渡りだなぁと思いました。 

f:id:ma2baga2:20160507204642j:plain

このブログちょいちょいカイジを例えに出してくるけど大丈夫?いける?

 

ということで、作品としては大満足です。続編も決定したとのことで、まだ彼女らに会う機会が残っていることを心より嬉しく思います。あとは太一やな…まだ成長段階なのかな……一皮むけるまで千早は譲ってやらんからな!(お父さん目線)

おわり。

 

16/05/09 追記

原作既読で鑑賞された方の感想をご紹介します。

やはり太一の魅力的な部分がカットされてしまっていたようです…30巻以上続いているコミックからの映画化ともなると、膨大な原作の情報から何を取捨選択するのか、大変シビアな問題なので難しいところですね。