映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

ヒメアノ~ル 感想

立て続けに邦画を観ているけども、一切ハズレが無くて本当に嬉しい。今回はとてもオススメしたいので、ネタバレ無しで、皆様が観たくなるように頑張って書いてみます。

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本作のネタバレ:ネタバレ避けたつもり。予告編の内容、本筋ではない細かなシーンには触れます。

原作の知識:無に等しいです。

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain 先にちょっと役者の話をさせてくださいよのコーナー

ヒメアノ~ル、役者が相当よかったですよね。なんといっても、まずは冴えない青年を演じてる濱田岳という役者さんについて話させてください。

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こちらが濱田岳さん!う~~~~~ん、めっちゃ冴えない感じ!!!

この方は遥か昔、3年B組金八先生にて狩野伸太郎という生徒役を演じておりまして、当時のシリーズを観ていた僕はなんと中学2年。つまりド直球世代なんですよ。皆さん覚えてませんか?「子供は、親の背中を見て育つと言います………壺見せてどうすんですかぁあああ!!!!!!」の回ですよ。(わからん)

お調子者でムードメーカー、でも実は情に厚くて心優しい、狩野伸太郎。個性あふれる3年B組の中でも一際輝き、絶大な評価を得ていた子役。それこそが、何を隠そうこの濱田岳さんなんですね~~~。亀梨和也上戸彩も金八チルドレンの卒業生でしたが、いやーー濱田岳濱田岳!!こんなに素敵な俳優になってたのね~~!!!テレビにはいっぱい出てるのかな?テレビなんか5億年くらい見てないから全然知らなかった~~~。

ということで、伸太郎との中学生ぶりの再会目当てで本作を鑑賞しましたが、これが大正解。名演アンド名演でした。こんなに凡人を演じるのが上手い人、いる???

そ・し・て、もちろん本作、真の主人公森田くん演じる森田剛さん!こちらも素晴らしい!!!

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あれだけ馴染み深い森田剛が、映画見てる間はヤバイ奴にしか見えなかった。すごい。

作中の彼の表情に何度ゾッとさせられたか。俳優ってすごいなと、ひしひし感じる瞬間でした。森田剛くん目当てで来たと見受けられる若い女性二人が上映後に「こんなの違う、こんなのダメ…私の森田くん…」とガクガクしながら帰っていったのを目撃しましたが、ファンが森田剛のこんな姿を観たらショックでどうにかなってしまうのも、大げさではなく仕方ないとさえ思えます。

しゃべくりセブンで森田剛くんが「V6では長野と岡田以外はみんなキライですね」とか攻めた発言しまくってたのも相まって、僕も金輪際森田くんのことをサイコパスとしか思えなくなってしまいました。(言い過ぎ)

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain 映画にしか成し得ない画期的な演出にゾクゾクが止まらない!!

本作は予告編にもある通り、序盤はラブコメと定義しても差し支えないような展開からスタートします。そして、まるで密室に煙が充満していくかのように、少しずつ、少しずつ、映画全体に狂気が帯びてきます。初めのうちはその濃度が非常~~に僅かなので、我々は目の前のほのぼのラブコメディをうっかり楽しんでしまいます。また場内が爆笑に包まれるほどのギャグ演出まで要所要所に用意されてるもんだから、本作がどういった映画かさえも完ッ全にすっかり忘れてしまうんですよ。この過程がたまらない!!

そして物語の中盤、お人好し「岡田くん」と狂人「森田くん」の間に明確なある"因縁"が生まれてしまったところで…ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!ですよ!!!!!!!!!! ゾワゾワゾワゾワゾワッゾクゾクゾクゾクうわああああああああ!!!!

「お前ら忘れてんじゃねーぞ、この映画はこういう映画なんだぞ、覚悟しとけよ」とでも言わんばかりに、文字通り、"ヒメアノ~ルが幕を開ける"んですね~~~~~~っひゃああああ~~~~~………5億点!!!これはもう誰の目から見ても明らかに良すぎ帝国の建国された瞬間でしょ!!!!!(あ、これは僕なりの最上級の褒め言葉です。そろそろ慣れてください。)

 ネタバレになるので上手いこと言えませんけど、もうこのシーン観た時点で「もう、もう、ありがとうございます……ヒメアノ~ル、ありがとうございます……」って感じでした。僕の褒め表現はつくづくわかりにくいですね。

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そのシーンのキャプを貼ることが出来ないので佐津川愛美ちゃんの写真貼っておきます。(かわいい)

 

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain 中盤以降は痛々しいシーンの連続。もはやホラー映画のソレ。

誰もが最高潮にアガるシーンの後なのですが、ここからは森田くんの狂気が中心に描かれます。ここからがね~~~~賛否両論だと思うんですけども、個人的には勿体無いなと思ったんですよね。

何が勿体無いかというと、例のアガるシーン以降かなり長い間ふたりは接触をせず、森田君の無差別的な暴力シーンばかりが立て続けに映されるのですよ。これらのシーンは森田くんの狂気を描くという意味では必要なのかもしれないけれど、それにしても長過ぎる印象。特に、先ほどから絶賛してる「例のシーン」は森田くんが岡田くんに「狙いを定めた」ことからゾクゾクくるシーンでもあるので、あまりにも外堀から攻めすぎでは…という印象を受けてしまい、それが冗長さに繋がったかな……。

いや!しかし!しかし、これでも上映時間は99分という非常に優秀な数字だし、例の痛々しいシーン群もそれぞれ異なる痛めつけ方をするという工夫も凝らされていて飽きにくいのです。最もショッキングなシーンは劇場で堪能いただくためにネタバレ回避しつつ、それ以外で例を挙げるならば、走って逃げる被害者を後ろからザクザクとめった刺しにした後、わざわざ身体をめくって前からもめった刺しにするシーン等々、とにかくドン引きもドン引きで良かったです。

まあ、ただ、元も子もないことを言ってしまえば、痛そうなシーンって……出来ればあまり観たくないよね……(もうお前この映画観るなよ説)。観て数日経つけど未だに暴力シーンの数々が鮮明に浮かびます…恐ろしや。

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グロではないが、痛々しさではアイアムアヒーローを凌駕する。(相手が生身の人間ですからね。)

あと、本作はカメラワークが非常に印象的で、とにかく不穏な方向からしか映さないんですよ。「こっちの方向からカメラを映してるってことは、絶対にあそこから襲ってくるって宣言してるようなもんやん…。」みたいなシーンが多々あって、くるぞ…くるぞ………あれ?こない?あ、やっぱりいたーーーーー!!!みたいな、ホラー映画的な楽しみもあって良かったです。 

ああ、長くなってしまった!

R15+に抵抗が無ければ是非観てください。誰もがドン引きするシーンがてんこ盛りで、それだけでも観る価値があると思います。そして明確に加害者被害者の関係で糾弾できない後味悪さもまた良し。途中の冗長ささえ除けば、アイアムアヒーローに続いて邦画の傑作誕生といった印象です。おすすめです。 おわり

 

f:id:ma2baga2:20160507144218p:plain 完全なる蛇足のコーナー

それにしても岡田くんの童貞演技がリアリティ溢れすぎてて居たたまれなかったよね…。自分から彼女に経験人数聞いておいて聞いたら聞いたで不機嫌になるところとか、キスからペッティングへの移り方が完全にぶつ切りな感じとか、本物としか思えない。綿密に取材したんですかね~~~(どうやって。)それにしても俳優とはいえ佐津川愛美ちゃんのおっぱいを揉んでお金を貰える仕事なんてこの世にあってたまるか!!!ほんまに許さんからな???

次はヒメアノ~ルよりもデッドプールよりも先に観ていた「海よりもまだ深く」の感想です……このギャップ……