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映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

君の名は。 感想

何度も何度も、何度も何度も、胸の中で反芻してます。

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本作のネタバレ:核心を突くほどネタバレします。視聴してからお読みください。

また未視聴の方は、公式サイトや予告の内容も観ないで行くことを個人的には推奨します。

f:id:ma2baga2:20160717093942p:plain とりあえず言いたいこと言わせてよのコーナー。

先ずはじめに、実は視聴直後の感想としては「惜しい部分もあったけど、全体的に良かったなあ。」といった程度のテンションで、世間一般の爆発的な熱量、社会現象とまで化したあの絶賛とは少し身を引いた感想を抱いておりました。

しかし、しかしですね。サントラを買い、物語を振り返っていると、どんどんどんどん思い入れが強くなってしまい、今や瀧くんと三葉ちゃんのことを考えない日は無いほどまでに愛しく思うようになってしまいました。本作のように、ごくごく稀に「観終えてしばらく経ってから、どんどん好きになる」作品というものが以前にもありましたが、ここまで加速度的に自己評価が上方修正されることは珍しかったです。もう、なんかもう、大好き・・・大好きになってしまいました。君の名は。大好きです……。

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三葉ちゃんが愛しくて仕方ない。三葉ちゃんーーーーー。

演出がどうとか、脚本がどうとか、役者の演技がどうとか、そうやって僕は映画を観ているんだと思います。その見方が悪いとはあまり思いません。しかしながら、この作品にだけ関して言えば、もう作品という枠を超えて、瀧くんが、三葉ちゃんが、好きで仕方なくなってしまったんだと思います。二人のことをもっと観続けていたかったのです。107分の間だけしか二人に会えないことが辛くて、今でも時々二人のことを考えてしまうのだと思います。大の大人が今更現実と虚構を倒錯するなんて大変気持ち悪くお恥ずかしい限りですが、彼らにもう一度会いたい。彼らが幸せに暮らしていることを確認したい。最早、演出や構成の不満なんてぶっ飛んだ感情だけが残っています。

f:id:ma2baga2:20160717093942p:plain お前ら可愛すぎか!二人の距離が縮まるシークエンスがたまらない。

冒頭、三葉ちゃんが住まう町のバックグラウンド(すっごい田舎!とか、お家柄窮屈な立場にいる!とか)を説明するような日常シーンから始まるのですが、かなりスローテンポで丁寧に描かれるんですね。これ以上間延びしたら退屈してしまうのではないかと不安になるも、その絶妙な間で、「何かおかしなことが起こっているぞ?」ということが徐々に明らかになる…。そしてそれが「確信(=私達、入れ替わってる!!)」になった時にガツーーン!とRADWIMPSの「前前前世」が流れ始める!!!そして、二人の距離感も、物語全体も、一気に加速する!! ドカーーーン!良すぎ帝国建国!建国されましたーーー!!おめでとうございます!(あ、僕の特有の褒め言葉です。)

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彼らが急速に親密になってゆくのが手に取るように分かるシークエンス。最高。

f:id:ma2baga2:20160717093942p:plain 切に願う、「頼むお前ら二人とも幸せになってくれ。」

その後も良すぎ帝国は順調に建国されていきますが、やはり誰そ彼時に二人がようやく会えたシーンは極上でしたよね!!!

そもそも二人には「距離の壁」があったわけですよね。高校生からしたら十分すぎるほど高い壁です。それでも、どうしても会いたいからと、ついに行動へ移した瀧くん(三葉ちゃん)を襲う「時間の壁」。これが発覚したときの、あの絶望感。もう人間の力ではどうすることもできない壁。そしてそして、それらに屈さず、ようやく二人が出会えたシーンがあの"誰そ彼時"のシーンなわけですよね!!!故にもう観てるこっちは「嗚呼、やっと、やっと、やっと会えたね……!!」ってそれだけで感極まって泣き出しそうになってしまうんですよ。

しかしこの時の二人ときたら「あ、あの口噛み酒を飲んだの!?この変態!!」「な、なんでだよ!」「そういえば私の胸も触ったことあるでしょ!!妹が見てたんやからね!」「悪かったって!い、一回だけだよ…」「……そうなん?…って回数の問題じゃないわ!!」

もうこいつらは本当にもうーーーもうもうもう!!!会いたくて会いたくて仕方なかった二人の対面中に、くっだらないことで喧嘩してるんですね。演出的には二人で「会いたかった…」って泣きながら抱きしめ合うシーンでも別に良かったと思います。でもこっちの方がよほど二人にとって「らしい」というか、君たちはこんな時でも変わらないんだなって思えて、ホッとして、なんかそれさえも泣けてきて、余計に「本当に会えて良かったね」って思えて、愛しくて、また泣ける。二人が愛しくて仕方ない。

そこからの容赦ない展開なんかはもう胸が一杯になって何も言えませんでした。

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そしてやるべき事はまだ残っているという残酷さ。ハッピーエンドが見えない。

抱きしめたりキスしたり、そういう直接的なシーンって結局最後の最後まで無いんですよね。ハッピーエンドなのに切なさが残る理由はそこにもある気もします。僕はこの二人にどうしても幸せになってほしい。とびきり幸せな姿を見せて早く安心させてほしい。早い話が、幕引きの後に今までの分をまとめて存分にイチャイチャしてほしいです(どーん)。こうしてオタクは、二次創作を漁ることになるんじゃないか………。

f:id:ma2baga2:20160717093942p:plain 新海誠の描きたかったもの、僕の観たかったもの。

このトピックでは冒頭で「惜しい部分もある」と申し上げました点について、具体的に記そうと思います。

本作には「糸守町に隕石が落下することを事前に知った瀧くんが、皆を救うために避難勧告を周知しようとする」という、ロマンチックからケイパーものへ一転するシーンがあります。(ケイパーというと流石に語弊が強いですが、少数のチームが町全体に対して知恵と工夫を武器に何かを成し遂げようとする様を表現したかった。)放送ジャックや山火事の偽造など、この作戦を瀧くんが画策するシーンで僕は俄然ワクワクしました。

しかし結論から申し上げて「糸守町の住人が助かった過程」はバッサリと省略されておりました。恐らく最終的には三葉が町長である父親の説得に成功したということなのでしょうけれども、説得シーンさえも丸々カットされているため流石に肩透かしです。ケイパー要素が介入したのはほんの最初だけで、映画で描かれているのは「皆が助かった」という結果そのものだけです。その点が残念で仕方ありませんでした。

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「説明不足」については各所を観ても賛否両論な様子。

ですがそもそも新海誠という監督はそんなものに興味のない作家さんなのかな、とも解釈しました。実は過去作品を一つも観たことが無いのでなんとも言えませんが、表現したい内容物がかなりハッキリされている方で、それ以外のことを大胆に排除しているのが本作だとするならば、それはもう仕方ないことだと思います。

彼の描きたいものと、僕の観たかった内容が元より違っていたならば、この指摘はナンセンスなのかもしれません。

f:id:ma2baga2:20160717093942p:plain その他、雑多に熱量込めて話そうのコーナー。

細かいところからいくと、ユキちゃん先生の板書がめっちゃキレイな楷書体で惚れそうになりましたね!字がきれいな女性がタイプなのでたまりませんでした!(なんだその限定的な好みは。)瀧くんが普段つるんでる友人(司と真太)も良かったですね。特に司くんの女性慣れした感じの佇まいがまた良い。美人な奥寺先輩にも普段通りなところとか、あとババ抜きしてたシーン良かったよね!!!それと同じくらい田舎組も良かった。三葉とテッシーとさやかちゃんの淡い三角関係、たまらん…。

あとあとあと、やっぱり音楽の功績がめちゃくちゃ大きいですよね!!!どの曲も聴き直すと情景が浮かんできて胸が締め付けられる。前述の通り前前前世も最高だけどやっぱ「スパークル」と「なんでもないや」の二強かなーーーー。

で、ラストのラストなんだけど、出来れば思春期の頃にくっついてほしかったーーーー!!!やっぱ大人になってからの恋と未成年の恋は全然違うと思うので、もっともっと甘酸っぱい思いをして、甘々な思いもして、二人には愛を育んで貰いたかった…。まあ、お互いに誰とも付き合わないままここまで来ただろうから、今後も手をつなぐのさえ恥ずかしがったり、「中学生かよ!」ってツッコミ入れたくなるようなうぶさを見せてくれそうだし、それも良いと言えば良いのか…?うーん。でもやっぱ高校の頃から付き合ってほしかったな。

二人にはドン引きするくらいデレデレになってほしかった。どっちが甘えるのかな~?瀧くんだろうな。デレデレすぎて三葉を困らせてくれーーーーそして「もうーーくっつきすぎやよーー!!」とか言われてくれーーーーーーーー頼むーーーーーーーーーー!!!!

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頼むーーーーーーーーーーーーーー!!!(画像は無関係です。)

この映画、酸いも甘いも噛み分ける年齢になってから観た故にこの程度で済んでるけど(それでもかなり重症です)、こんなもん中高生の多感なティーンエイジャーが観たらありとあらゆる感情が化学反応と大爆発を起こして、もうどうしようもなくなるんじゃないですか!? 居ても立っても居られなくなって、片想いの子へ告白しちゃうんじゃないですか! 危険だ~~それは危険だ~~~。

おわり。

 

記事紹介のコーナー。

司くんの件、不覚にも初見では気づかなかったです。やりおるの~~。