映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

ドント・ブリーズ 感想

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お久しぶりです。ローグワン、ついに公開されましたね。僕も初日に観てきました。…と、いうことで今日はドント・ブリーズの感想です。(あまのじゃく。)海外の評判は上々と聞いておりましたが、個人的には絶賛するほどではありませんでした。

本記事のネタバレ:極力ネタバレは避けますが、視聴後の閲覧をおすすめします。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 良くも悪くも普通な印象。活かしきれない盲目・聴覚発達の設定。

本作は、若者集団が盲目の老人相手に強盗を図るも、実はその老人が聴覚抜群の超人的な異常者だった……というあらすじです。しかしながらこの「盲目」も「聴覚抜群」も、大して設定としてプラスに作用していないように思えてならなかったんですねーーーー。うーーーん。

具体的には、まず彼の聴覚が発揮されるタイミングというのが割りとバラバラだった点が気になりました。例えば主人公のロッキーやアレックス達のヒソヒソ話や足音など、「あれ?そこは音出してもセーフなの?」と思うシーンがちらほらあったり。また、ほとんどマウントポジションの体制からでも攻撃を外したりと、いくら盲目と言えどそこはわかるだろ…とツッコミたくなる箇所があったのも気になります。

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表題の「息をするな」に反して、ヒソヒソ声などの判定には甘かったり厳しかったりムラがある老人。

日本映画公式サイトの表記が悪いんじゃないですかねーーー。「盲目だが、聴覚が異常に発達した超人」というワードを前提知識として入れてたのがノイズとなった印象です。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 緩急無く襲ってくるせいで、逆に恐怖心を欠いている説。

あとこれは毎回言ってるんですけど、暗いシーンで突然「バーーーン!」と何かが襲ってきたらそりゃ僕らは怖いし、驚くんですよ。でもそれはあくまで条件反射であって、「映画的恐怖」の本質とは違うと思うんです。むしろ、嫌な感じがしつつも何も起こらない…ってな時のほうがもっと怖いし、楽しい。でかい音でバーン!ばかりしてても芸が無いじゃないですか。

その点で申し上げると、本作はバーン!演出が多かったのも不満です。というか、めちゃくちゃ先の展開が読みやすいんですよ。主人公が一安心しそうになったら絶対に襲ってくる。「ふう…なんとか逃げ切れた…」と思わせるシーンは絶対直後にバーン!が来るのです。だから終盤はもう襲ってくる度に「ですよねー」って感じでした。

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裏を返せば、ホラー映画のド定番のフルコースとも言えるベタベタな演出の連べ打ちなので、そういうのが好きな人は大変お腹いっぱいになれることでしょう。特に「出たーーー!」と思ったのは、ホラー脱出あるあるの「通気口から脱出しがち」が登場したときです。あれは脱出シークエンスの白眉ですよね~~逃げ場ないだろ!っつーの。(適当言ってるんで聞き流してください。)

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 良かったところもあったよ! フォローのコーナー

もちろん酷評するほど悪い映画ではないと思っています。ここからは良かったところを挙げます。

まず、盲目の老人のビジュアルはめっちゃくちゃ怖くてとても良かったです。あのなんともいえない筋肉質な体型がまた気持ち悪いんですよね。

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ローグワンの翌日に観たこともあり、「盲目最強おじさん」を連続で拝むことに。

特に、いっちばん冒頭のシーンも良かったです。空撮ショットで取られた、人気のない大通りで何かを運ぶ老人。少しずつ少しずつズームしてゆき、「あれ?何か持ってる?」「何を運んでるんだ?」「え、これってまさか……?」「!!!」という、遠近感で徐々に情報量が増えていくやり方。スマートでしたねーーー!!ゾクゾクしちゃいました。

あと、前半の侵入シーンから気づかれるまでの展開と演出は超怖かったですね。就寝中に流れる古いビデオテープが嫌~~~な気味の悪さを増長させ、部屋に侵入したマネーが事に及ぼうとしたその矢先、寝ていたはずの老人が起き上がりこっちを見ていた!という、あのゾクゾク感!!!あれも良かったですね。突如表してビビらす演出の一辺倒ではなく、上記二点のようなベクトルがもう少し欲しかったです。

あと何を隠そう、主人公が可愛いんだ!!!

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いやーーー可愛い可愛い。彼女に思いを寄せるアレックスに感情移入しながら観てた気がします。あ、彼女についてこれ以上語ること無いので次いきますね。(やりたい放題)

地下室で老人の真の思惑が浮き彫りになったシーンも良かったですね~~~。老人がロッキーに対して、その「思惑」を改めて試みるシーンの、あの身の毛もよだつ不快感。保存物を吸い上げる時、毛が混入してるところとか最悪でしたね。美術監督が指定したんですかね。「毛とか混入してるほうがリアルじゃね?」とか言ったんですかね。久しぶりにちはやふるのしのぶちゃんから言葉を借りるなら、「ドン引きやわ」。ですね。(この文章もな。)

 

僕の印象はこんな感じですが、評判は良いみたいですし、人それぞれですね。(適当)ビビりの僕でも尾を引くほどは怖くなかったので、気になる方は観てみてもいいのではないでしょうか!以上です。

おわり