映画おじさんの絶品クリームシチュー

謎テンションで新作映画の感想を書きます。

SING/シング 感想

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ドチャクソ良かったです。

本記事のネタバレ:ネタバレします。視聴後に読むことを推奨します。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 画が楽しいから飽きが来ない。賑やかで華やかな110分。

作品テーマとしてはド定番と言える「素人集団が一花咲かせるぜ映画」なんですけれども(正式名称わからん)、さすが既にピクサーと肩を並べて遜色ないイルミネーション・エンターテインメントだけあって、画が賑やかで楽しい楽しい。

例えば事の発端となる「コンテストのチラシに賞金が2桁多く掲載されたままばら撒かれちゃった!」というくだりにしても、義眼がテンキーの上で二回ハネてしまうというぶっ飛びすぎた発想に始まり、花吹雪のように窓からチラシが舞い散って街中に配られるシーンは観ていて爽快です。とにかく手際が良い。そして華やか!

 

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賑やかなキャラクターが賑やかにワチャワチャするから最高!(小学生の語彙力)

脚本はオーソドックスを貫いたような内容で、「1.素人や落ちこぼれが集まって一花咲かせようと奮闘する」「2.うまくいきそうになったところで大失敗をする」「3.やっぱり自分には無理なんだと諦めかける」「4.何かをきっかけに一念発起してリベンジする」「5.ついにやり遂げて大団円」という、幾度と見た流れです。(厳密には異なりますが、直近ではモアナもこの展開を踏襲してましたね。)

けれども本作、例えば2にあたる大失敗を一つ取っても、ちょっと異常なほど大大大失敗します。僕は、これ再起不能なんじゃないの…と思うほどでした。あまりに酷すぎて笑ってしまいました。「そこまでやるか!」と。

しかしこのバランス感覚が凄い僕好みだったんですよね。脚本の構成は決して僕らの予想を裏切らない。けれども、その振れ幅は予想を大きく裏切ってくれる。そしてプラスアルファの賑やかさを添えてくれるだけで、こんなに楽しくなるんだな…そう思いました。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain ご都合主義上等!歌唱力で殴られ続ける圧巻の音楽シーン

物語後半からラストに待ち受ける怒涛のライブシーンが、本作数あるシーンの中でも白眉というのは誰もが認めるところでしょう。これが最高にアガる。些細な引っかかりを全部取っ払える「力」がそこにはあります。本作の主役は音楽なので、その音楽がこれだけ素晴らしいのだから、この映画は手放しに大成功だと思うんです。

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これは理屈じゃないから体感していただく他ないと思うんですけど、彼ら彼女らの「歌唱力」だけで、感情がどんどん満たされ、物語がグイグイと牽引されてゆくのです。音楽は力です。無条件でアガってしまいます。

例えばゴリラのジョニーの物語について。これは完全なネタバレですが、ジョニーの父親はギャングであり、歌手を目指す息子の姿を恥と思い、勘当を言い渡しました。そんな父親が、テレビ越しにジョニーの歌声を聴き、途端に「俺の息子だ!」「お前が誇らしい」と言い出します。

それだけ言ってしまえば、ひどくご都合主義な展開です。しかし、僕はそれが全く気にならなかった。むしろ父親の心情の変化に、うんうんと頷いてしまった。それはなぜか。ひとえにジョニーの圧倒的な歌唱力が説得力そのものだからなわけです!!!

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っていうかコイツあまりにも歌うますぎる~~~。第一声からして完全に度肝を抜かれたものです。う、うますぎやろお前~~~~~!!!! そして後からキャストを知り、また腰を抜かすという。

ちなみに僕は吹替版で観たのですが(理由1.字幕版がIMAX3Dで高かった。 理由2.愛読するヒナタカ氏のブログで吹替版を絶賛していた。)、吹替もめちゃくちゃ良かったでございますよ・・・。更に僕の場合誰一人キャストを確認せずに観たので、最後のエンドクレジットの答え合わせがめちゃくちゃ楽しかったです。未視聴でまだキャストを知らない方は、是非そのまま劇場へ足を運んではいかがでしょうか。

僕は来週にでも、次は字幕版で2回目を楽しもうと思います。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain完璧な大団円。幕引きの潔さで感涙。

そして興奮覚めやらぬままライブシーンが終わった後、こっからエンドロールまでがまた最高最高アンド最高。どのように締めるのかと思えば「なるほど!」と膝を打つ答えが用意されており、後を引かない潔さでバシッ!!!と物語に終止符を打つ。メインイベントのライブを終えてるため、下手に引き伸ばさない。そして、しんみりさせないんですね。

本当に粋なエンドだと思いました。これが俗に言う「切れ味」ってやつなんだなーーーーーー!!と思いました。ライブシーンで50億点、ラストの締めくくりで50億点。よって100億点累積したため、めでたく良すぎ帝国の建国となりました。(あ、この独特の褒め方今年もやりますんで。)

惜しむらくは僕のNo.1推しメンであるアッシュちゃんがもっともっと幸せになるような兆しを示すシーンを用意してほしかった気はしますね!!(それこそ蛇足)

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ジト目が最高なアッシュちゃん。

まあ、この作品をそこまで大好きになれない人が居るのも頷けます。再三申し上げてるとおりストーリーは王道的だし、そもそも主人公のムーン自体が割りと性格に難ありだし、ネズミのマイクに至っては不愉快な域だし・・・。

でもやっぱ好きやねん、負け犬たちのワンスアゲイン映画。こんなにエモーションが爆発したのは今年で初めてだと思います。僕はこの映画を全面肯定するために筆を執りました。(キーボードだけどな。)

 

現場からは以上です。大好きだ!!!大好きだ!!!!!!!!!! おわり