映画おじさんの絶品クリームシチュー

雑なテンションで映画の感想を書き連ねる、万年凍結ブログです。

犬猿 感想

お久しぶりです。(記事を書く度に言っているやつ)

「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督による最新作「犬猿」が、とてもおもしろかったのでメモ程度に感想を殴り書きます。

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本記事のネタバレ:明確な表現は避けつつも、ぼんやりとネタバレします。ご注意ください。

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain キャスティング素晴らしすぎ問題

とにかくキャスティングの妙だけで十分過ぎるほど「観てよかった!」と思わせてくれる映画だった。中でも筧美和子は、恐ろしくハマってたな~~~~~~。

そもそも筧美和子といえば私の中で、「"とんねるずのみなさんのおかげでした"に時々登場するおっぱいの大きなタレント」という程度の認識でしたが(ひどすぎる)、本作は彼女のアイデンティティをフルに活かしていて本当に最高だった。

これは彼女にとって大変失礼な物言いだけど、本作は「演技が良かった!」というより「キャスティングが良かった!」って感じなんだよな。だから今後の彼女の女優人生において、本作以上の代表作は金輪際訪れないのではないかと不安になるほどだった。

あれは演技というより、筧美和子の素なのではないか。素を振る舞えばそれが役に昇華されているのではないか。それほどチート級のずるいキャスティングだと思いました。あえて気になる点を挙げると、本気でブチギレてるときでもちょっと可愛すぎた感はあるけど、そのバランスは意図的なのかもしれないですね。

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予告シーン、役名じゃなくて「筧美和子」とだけテロップが出るから、輪をかけて素のように見える。

 

f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 現代版トムとジェリー説を提唱したい

心の底から憎しみ合っているかのような兄弟(姉妹)描写の末に、とても暖かい着地点に向かっていくかと思いきや、最終的には・・・!? ってな感じのラストなわけですが、皆さんはあのラストをどのように捉えましたでしょうか。

受け手によっていろいろな感想が湧き上がる面白いラストだと思うんですが、僕の場合は一言で申し上げて「もうお前ら四人で勝手にやってろよ!!!笑」といった感じでした。

だから僕個人としては、あの4人は、トムとジェリーなんだなって思いました。(語弊にまみれた表現)そしたらなんかもう、この映画の登場人物がみんな愛くるしく見えて、余計に「この映画好きだなーーーー」って思いながらエンドロールを眺めていました。

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f:id:ma2baga2:20161008212650p:plain 笑っていいんだか、笑っちゃいけないんだか。

この映画の更に特筆すべき魅力として、どのシーンも「面白い」のですよね。

「俺はノーチェンジの卓司って呼ばれてんだぜ」とか声を出して爆笑したし、小さいTシャツお土産攻撃などなど、姉妹喧嘩はどのシーンを取っても常にユーモラスで面白かったです。

特に、終盤に用意されている家族と親戚のDVD鑑賞会シーンなんかはもう、画面の向こうの居た堪れない空気が劇場全体にまで伝染して、観客側も「このシーンで笑っちゃだめだ・・・」という謎の緊迫感で静寂に満ちていました。でも、目の前で巻き起こってる「惨劇」は我慢できないほど面白い絵面だったりするからもう、最高。僕はこらえきれずに身体をプルプルさせてました。

惜しむらくは、不良でめちゃくちゃ怖い設定の卓司兄ちゃんが途中から割りと普通に優しい兄ちゃんに見えてしまう箇所があったことですが、このギャグの盛り込み方でバランスを保つのは難しいところですね。

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強いて言うならば、終盤に登場する子役演出に若干の薄ら寒さを覚えてしまったことや、脚本が勢いで強引に突き抜けてる感の否めなさは無きにしも非ず。

とはいえ、笑いもハラハラもたくさん享受しましたし、ドハマりしてる筧美和子を堪能しましたので、「文句を言ったらバチがあたる」と思えるほどには、楽しめました。

最後の最後には「もうお前ら勝手にやってろ!」と笑って見届けられるアッサリ感。漫才で言うところの「やめさせてもらうわ!」に似たテンションで、劇場を後にしました。僕は大好きです。

 おわり